ちくま学芸文庫<br> 近代世界の公共宗教

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近代世界の公共宗教

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  • サイズ 文庫判/ページ数 608p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480510662
  • NDC分類 161.3
  • Cコード C0114

出版社内容情報

一九八〇年代に顕著となった宗教の〈脱私事化〉。五つの事例をもとに近代における宗教の役割と世俗化の意味を再考する。宗教社会学の一大成果。
===
1980年代以降、宗教は公的領域に再登場してきた。この啓蒙主義や近代化論の想定に反する事態は、いったい何を意味するのか。著者は、世俗化論を再検討し、方法論を明確に打ち出しながら、スペイン、ポーランド、ブラジル、アメリカ合衆国の4カ国において宗教が〈脱私事化〉していくプロセスを分析する。本書全体を通じて明らかになるのは、宗教の復興がグローバルな趨勢の中で行われているということだ。現代屈指の宗教社会学者が、近代化=世俗化というテーゼに根本から修正を迫った古典的名著。文庫化に際しては、原著刊行後の展望に触れた「改訂日本語版への序文」を付す。
===

宗教の〈脱私事化〉
「近代化=世俗化=宗教の衰退」は真実か?
5つの事例とともに再考した宗教社会学の名著


【目次】
謝 辞  
改訂日本語版への序文

Ⅰ 序 論
1章 世俗化と啓蒙主義と近代宗教
2章 私的宗教と公共宗教
Ⅱ 五つの事例研究─分析的序論
3章 スペイン─国家教会から公認廃止へ
4章 ポーランド─国民の教会から市民社会へ
5章 ブラジル─寡頭制の教会から民の教会へ
6章 福音主義プロテスタンティズム─市民宗教から根本主義セクト、新キリスト教右翼へ
7章 合衆国におけるカトリシズム─私的デノミネーションから公的デノミネーションへ
Ⅲ 結 論
8章 近代宗教の脱私事化

訳者あとがき
ちくま学芸文庫版への訳者あとがき

索 引

内容説明

1980年代以降、宗教は公的領域に再登場してきた。この啓蒙主義や近代化論の想定に反する事態は、いったい何を意味するのか。著者は、世俗化論を再検討し、方法論を明確に打ち出しながら、スペイン、ポーランド、ブラジル、アメリカ合衆国の4カ国において宗教が“脱私事化”していくプロセスを分析する。本書全体を通じて明らかになるのは、宗教の復興がグローバルな趨勢の中で行われているということだ。現代屈指の宗教社会学者が、近代化=世俗化というテーゼに根本から修正を迫った古典的名著。文庫化に際しては、原著刊行後の展望に触れた「改訂日本語版への序文」を付す。

目次

1 序論(世俗化と啓蒙主義と近代宗教;私的宗教と公共宗教)
2 五つの事例研究―分析的序論(スペイン―国家教会から公認廃止へ;ポーランド―国民の教会から市民社会へ;ブラジル―寡頭制の教会から民の教会へ;福音主義プロテスタンティズム―市民宗教から根本主義セクト、新キリスト教右翼へ;合衆国におけるカトリシズム―私的デノミネーションから公的デノミネーションへ)
3 結論(近代宗教の脱私事化)

著者等紹介

カサノヴァ,ホセ[カサノヴァ,ホセ] [Casanova,Jos´e]
1951年、スペイン・アラゴン州生まれ。ジョージタウン大学名誉教授、バークレー「宗教・平和・世界情勢」研究センター上級フェロー。セミナリオ・メトロポリターノ(サラゴサ)で哲学学士、インスブルック大学(オーストリア)で神学修士、ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチ(アメリカ)で社会学修士、博士取得後、同助教授、教授。2008‐20年、ジョージタウン大学教授。著書、論文、受賞多数

津城寛文[ツシロヒロフミ]
1956年、鹿児島県生まれ。筑波大学教授。東京大学大学院人文科学研究科修了。博士(宗教学、國學院大學)。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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いとう・しんご

12
ハーバーマスなど多数の言及があって読んで見ました。宗教社会学は未知の分野で正直、難儀しましたが、危機に直面した現代社会において宗教が公共討議において果たしうる役割が大きいこと、ただし、市民的、共和主義的社会との親和性が条件となること、などが事例を踏まえながら語られていました。事例の中では、米国のプロテスタント根本主義者の事例が現代のトランプの極右思想を支持する福音主義右派との関連で興味深かったです。2022/11/27

∃.狂茶党

8
ポーランドが二つの大戦、ナチス、共産化と民主化の果てに、ほとんど純粋なキリスト教国家となり、教会の権力が極めて強くなったという記述は、ウクライナ難民への人種的選別、差別行為と結びつき、ブラジルの抗争が視覚化され、トランプを生み出す土壌が見えてくる。 本を読むこと、文字を読むことは、視野を広げ世界の解像度をあげる。 それだけで十分なのかもしれないのだが、民というものが、流されやすいものであることを感じてしまう。2022/04/04

ハラペコ

1
日に20pずつで読了。20世紀初頭の学者たちの予想とは反対に、宗教は近代的啓蒙に取り払われるのではなく、むしろ1970年頃から脱私事化の動きすら始めた。当局と一体となったり覇権を争うような上からではなく、近代の価値観と折り合いをつけながら市民と寄り添い、時には普遍的倫理観の代弁者となって、下から社会とかかわるようになっている。私には少し背伸びが必要な内容で、社会学か近現代のキリスト教の政治的・社会的な事件かどちらかについてある程度知っていないと具体と抽象を繋げづらく、苦しい読書でした。為になった気はします2024/07/15

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