内容説明
自らを「白人」と呼ぶ西洋の人種主義は侵略と植民地化を正当化するエゴイズム。人種をドクマ的に色で表現する西洋の人種主義に変化が現れ始めた。だが西洋という強者と同一視する心理によって西洋文明を受け入れてしまった日本では、西洋の人種主義を何の疑問もなく信じている。「新しい歴史教科書」にもそのことが端的に現れている…。パックス・アメリカーナに組み込まれた日本文化に対する警告の書。
目次
第1章 黄色になった西洋人
第2章 文明はなぜエゴイズムになるのか
第3章 西洋文明のエゴイズム
第4章 人種主義に色を用いる理由
第5章 なぜ人種主義が必要になったのか
第6章 西洋文明のホンネとタテマエ
第7章 文明内の考えは流動的である
第8章 西洋の人種主義を信じてしまう日本人
第9章 日本文化になってしまった西洋の人種主義
著者等紹介
北原惇[キタハラジュン]
本名は北原順男。1937年生まれ。横浜出身。武蔵高校卒。1961年モンタナ大学(米国モンタナ州ミゾーラ市)卒(社会学と人類学の二専攻)。1968年ウプサラ大学(スウェーデン)修士課程修了(社会学専攻)。1971年ウプサラ大学博士課程修了(社会心理学専攻)。同年哲学博士号を受ける。メリーランド大学、ミシガン大学、サンフランシスコ大学、ニューヨーク州立大学(バッファロ)などでの教職、研究職を経て1997年までノーデンフェルト・インスティテュート(スウェーデン・イエテボリ市)所長。マーキーズ・フーズフーその他海外約20のフーズフーに経歴収載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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