内容説明
平凡な日常を送る50代の男性、マック。その最愛の末娘ミッシーが休日のキャンプ中に誘拐され、数時間後、オレゴンの荒野の廃れた小屋で血に染まった彼女のドレスが発見される。残されたテントウムシのピンから連続殺人犯の凶行であることは間違いなかった。四年後、ミッシーの遺体さえ見つけられず「大いなる嘆き」から抜け出すことができないマックへ、「あの小屋へ来ないか」という奇妙な招待状が届く。悩んだあげくにマックは意を決し、一人でその小屋に向かう。そこで待っていたのは、人生を変える「神との体験」だった…。
著者等紹介
ヤング,ウィリアム・ポール[ヤング,ウィリアムポール][Young,William Paul]
1955年、カナダに生まれる。宣教師だった両親の任地、ニューギニアで幼・少年期を過ごす。オレゴン州のワーナー・パシフィック・カレッジで宗教学を専攻。その後、保険業や建設業などさまざまな業界で働きながら、妻と6人の子どもを養う。『神の小屋』で小説デビュー
吉田利子[ヨシダトシコ]
埼玉県出身。東京教育大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
13
幼い末娘を殺人鬼によって失ってしまった男が、その心の傷を三位一体の神と会話することによって癒されていくお話。赦しが何よりの解決策であることはわかったが、正直、会話文が多すぎて途中は頭に入らず。もう一回読んでみたら頭に入るかも??★★★☆☆2015/11/27
蔵王まる
7
「あたしは罪ゆえに人を罰する必要なんかない。罪そのものが罰で、あんたがたを内側から食い荒らすんだからね。それを罰するのはあたしの目的じゃないんだ。癒すのが、あたしの喜びなんだよ」という言葉が印象に残った。2017/11/14
Ayako H
7
図書館から。全米でベストセラーっていうんだけど、私にはムリでした。一般的仏教徒でありクリスマスもやり、何でもありの日本人である私には理解ができません。単に理解力がないのか宗教心の違いか、よくわかりませんが。パス!2015/11/03
Viola
4
映画化の話題から。ある事件で娘を亡くす男が主人公。神の愛、父子精霊の三位一体を分からせるためのファンタジー。なので、会話が説明文になって学習漫画のような感じ。キリスト教の精神を基礎にした物語は多々あるが、これは直接的すぎ少々ウザい。しかしもともと息子のために書いたというなら納得。わかりやすく、全米でベストセラーだったというのも理解できる。神といえば白人の男性のイメージを持っていた自分も、観念に縛られていたことに気づかされた。キリスト教の基礎がないとわかりにくいので日本ではウケないと思う。映画も観たい。2017/09/14
snoringdog
4
とてもよかった・・。誘拐されて殺害?のくだりまでは辛いのですが、そのあとは一緒に癒やされる思いでした。でも、聖書やキリスト教に馴染みのない場合は、理解しづらいかも。2015/12/01