内容説明
ソシュール、丸山圭三郎、広松渉、柄谷行人、アルチュセール、そして時枝誠記、三浦つとむ―彼らの言語研究からなにを学び、いかに乗り越えるべきか。唯物論的言語観である「言語過程」説の立場から、ソシュール学派に対する根源的批判を展開し、「言語とはなにか」を明らかにする。
目次
序論 存在論における意識の一般規定
第1篇 意識論―言語表現の理解のために(自己意識の形成;時制の意識;共感・理解過程;自我形成の事例)
第2篇 言語と言語規範(思考と言語;「言語」を「言語規範」に還元する見解への批判―「近代知の超克」論批判のために;言語フェティシズム批判;規範・イデオロギー)
著者等紹介
宮田和保[ミヤタカズヤス]
1951年、熊本県生まれ。北海道大学経済学部卒業。同大学大学院経済研究科博士課程修了。現在、北海道教育大学教授
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