出版社内容情報
やさしいほうの自分でありつづける
画期的論考。
「やさしいは性格ではありません。
自分と他人の間のコントロールの問題です」
現象学を専門とする哲学者が
やさしいの内実にせまります。
◎なぜ「やさしい」はつづかないのに、
「嫌い」はつづく?
◎咄嗟ならやさしくできるのに、
関係が深い人ほどやさしいが困難な理由
「やさしい」の明確な定義が手に入り、
思考と言動が変わります。
読んだらやさしいがつづく確率が高まる本です。
★本書で提示する「やさしい」の定義
①コントロール権を手放し、相手にゆだねること(ソフトな意味でのやさしさ)
②その結果、起こることの責任は引き受けること(ハードな意味でのやさしさ)
【目次】
1章 やさしいを解剖する
やさしくなれないあなたへ
2章 マイクロ・カインドネス
「小さなやさしい」が、あなたにはあるが……
3章 やさしいの土壌を耕す
やさしいがつづくために
4章 それでも「憎しみ」はつづく
つづいてしまう「嫌い」にとらわれないために
おわりに コントロール権を奪うやさしさもあるのか
内容説明
「やさしい」はどういう現象か。どうすればやさしいがつづくのか。「嫌い」がつづかないために。やさしいの内実に一歩一歩迫っていきましょう。
目次
1章 やさしいを解剖する やさしくなれないあなたへ(やさしいの定義(暫定版)
ズルいが許せない:人間の2つの本性 ほか)
2章 マイクロ・カインドネス 「小さなやさしい」が、あなたにはあるが…(私たちは咄嗟ならやさしくなれる;マイクロ・カインドネスという奇跡:「やさしいがゼロ」はありえない ほか)
3章 やさしいの土壌を耕す やさしいがつづくために(コントロールとは支配すること;身近な関係を知る:共同的分かち合い ほか)
4章 それでも「憎しみ」はつづく つづいてしまう「嫌い」にとらわれないために(やさしいはつづかないのに…悪意は;2つのカード問題 ほか)
著者等紹介
稲垣諭[イナガキサトシ]
哲学研究者、東洋大学文学部哲学科教授。北海道生まれ。青山学院大学法学部卒業。東洋大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程修了(文学博士)。自治医科大学総合教育部門(哲学)教授を経て、東洋大学文学部哲学科教授。専門は現象学、環境哲学、リハビリテーションの科学哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mayuko Kamiwada