情報を読む技術

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情報を読む技術

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784763131089
  • NDC分類 007.5
  • Cコード C0030

内容説明

世の中に氾濫する情報を、どう読み、どう活用するか。日本が誇る国際政治学者が明かす、本質に迫るための実践的情報活用術。

目次

1章 情報を知る(「タダほど怖いものはない」―簡単に得られる情報の恐ろしさ;相容れない立場の情報は、自分を映し見る鏡になる―そこにはっきりとした「目的意識」があるかどうか ほか)
2章 情報を読む(「愚かな楽観主義」より「活力ある悲観主義」―「予報は雨、外は晴天」そのときどうするか?;「便りのないのはいい便り」はありえない―オバマが何もいわなくなったことの重大な意味 ほか)
3章 情報を使う(「信用」は、決定的な嘘をつくためにある―情報発信に関する姿勢の甘さ・厳しさ;無形のものに金をかけたほうが勝つ―日本がアメリカに負けた本当の理由 ほか)
4章 情報を活かす(「農耕的思考」から「狩猟的思考」へ―相手を間接支配する「読み」の必要性;情報戦略の優劣が大差を生む―日本の中国ビジネスがうまくいかない本当の理由 ほか)

著者等紹介

中西輝政[ナカニシテルマサ]
1947年、大阪生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授(総合人間学部教授を兼任)。専攻は国際政治学、国際関係史、文明史。1990年、石橋湛山賞、1997年、毎日出版文化賞および山本七平賞、2002年、正論大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

磁石

15
最善の戦略は、「戦わずして勝つ」ことにあるという。そのための情報戦、武力では敵わないので/互いに損になるので、弱点を見抜き最適な結末へと誘導する。だけどそれでも「戦」、勝敗がある以上は審判が総取りしてしまう。ならば審判になるためにはどうするか? 人徳を積まなくてはならない。なぜ日本が情報音痴と言われているのか? もしかしたら、情報戦すら野蛮だと/本当の価値は無いと見なしているから、「徳知戦」なるものにウェイトを置いているからかも。だから情報音痴になる/ならざるを得なくなった、のかもしれない2017/01/02

磁石

15
この手のインテリジェンスな本につきものの、日本人は情報音痴であるという結論、これは本当に本当なのかどうか? 目先に現れているモノ/きらびやかな広告の奥には、富や地位を総取りしたい/物事人すべてを支配したい黒幕がいる。このような、情報戦に必要不可欠な思考をもっている小説や漫画やアニメやゲームが、日本にはてんこ盛りにある。多かれ少なかれ子供はそれらを吸収して成長する、下地は充分にできあがっている。現実にそんな陰謀あるわけない。そんな、大人になるために必要な固定概念を外してやるだけで、情報戦のプロになれるはず2016/12/16

手押し戦車

11
情報は誰かの頭脳というフィルターを通して初めて判断と価値の混ざった情けの入った情報が生まれる。いつ誰からどのような形で情報を手に入れて誰に教えるべきかを常に頭に入れるとの同時に自分でもいろんなものを手当たり次第読んで見聞を広げどんな情報にも対応できる器を作り欲など入れずに一番の有益になる情報を選べる力を磨いて行くと冷静で良い判断を繰り返していける。多くの知識と情報と経験がそれぞれミックスされた時に知恵が生まれそこから計画が生まれ戦略、行動へと繋がる。頭脳の情報処理能力を向上。頭脳からチャンスは生産される。2014/03/22

くとほん

6
情報の解釈と活用に関する一冊。批判的に(つまりは多角的に)情報を理解することの重要性や、自分にとって政治的スタンスが合わない新聞等を読む際にどこに着目するかなどの詳細に加えて、情報をどう利用するかという点についてまで言及している点で、多著より頭一つ出ている印象を受けた。内容的に最も衝撃的で、感銘を受けたのは「最も重要な場面で嘘をつくために日頃は嘘をつかず信用を積み重ねろ」という一節。権威あるように見える人が、決定的な場面で誘導的発言をすれば、取り返しのつかない事態になる。そこを見極めなくてはいけない。2019/12/09

ハパナ

6
著者は大学教授で、国際政治学、国際関係史、文明史を専攻とされています。リアルタイムな情報の入手や、背景も含めた読み方。そして歴史上の出来事を例に、情報の使い方やその効果について。そして、これからの世界情勢における情報の重要性とその活かし方について。資源や時間、労力、人員は有限であり、多国間との関係を含めて考えると、効果的な配置、タイミングには良い情報が不可欠である。情報の取り扱い如何による結果を、歴史を基に明らかにしていく流れが良い。2017/08/30

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