目次
第1章 村の情景
第2章 子供の情景
第3章 海の情景
第4章 花の情景
塩谷定好写真記念館
鑑賞する「写真」(塩谷晋)
夢の翳―塩谷定好1899‐1988(蔦谷典子)
TEIKO ALBUM
年譜
文献目録
作品目録
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
チェアー
12
ぼんやりと写された光景のなかに、当時の空気があり、人がいる。特に雪の中を歩く人の写真が印象的だった。2019/12/25
豆茶
7
セピア調で描かれた絵画のような不思議な写真。被写体が人物だと、まあ、なるほど写真、なんですが、風景は、やっぱり絵としか思えない…夢や記憶の中の景色をもしカメラで撮影できたなら、こんなじゃないかと思ったり。現在なら、画像ソフトでどんな風にも加工できるけど、大正から昭和の初めにかけての作品なんだから、すごい。ピンボケも極めればアートになるのね…花や静物を写した写真もとても好き。2020/01/17
スローリーダー
2
先月読んだ『植田正治 写真するボク』に掲載されて塩谷定好のことを知った。塩谷は手に入れたコダックのヴェス単で、同郷の画家前田寛治の絵に似た味わいを写真で表現しようと試みた。ヴェス単フード外し等の手法で軟調描写の写真を撮った。これらは「芸術写真」と呼ばれるようだが、まさに油絵と見まごう出来栄えだ。念入りに見ていくと技巧を擁して補修したりサイズを調整したり加工されているのが分かる。単に暈して撮影するだけで芸術写真が撮れるわけではないのだ。《破船》《雪日》《村の鳥瞰》等溜息が出そうになった。2025/09/18