薔薇のパルファム

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784763005076
  • NDC分類 479.75
  • Cコード C0077

内容説明

薔薇が、もっとも匂いたつのは、いつか。夜明けとともに、半開の薔薇にそっと近づき、その声を聞きとどけてきた「香りの化学者」だけが知る秘密。薔薇の肌、吐息、疵を石内都が写し撮り、薔薇の魅力にとりつかれたすべてのひとを誘う。薔薇をめぐる世界の物語、香りの最新化学をわかりやすく解説した、珠玉の書き下ろしエッセイ。

目次

壁画に残る薔薇の香り
美しさゆえに子孫を拡大した薔薇
王様より女王様が偉い
ヨーロッパの女王、中国の太后
姿と香りの競演
薔薇の香りに包まれたビーナス
新しい薔薇を作り出す人々
女王様よりいまが幸せ
朝露に香る薔薇
日本の古典に登場する薔薇〔ほか〕

著者等紹介

蓬田勝之[ヨモギダカツユキ]
パフューマリー・ケミスト。世界で初めて薔薇の香りを6タイプに分類した香料分析のエキスパート。20年で約1000種の薔薇の香りを調査。主に花の香り研究から新規なフレグランス素材の開発に従事。最相葉月の名著『青いバラ』にも登場する。資生堂リサーチセンター香料開発室参与を経て、現在(NPO)バラ文化研究所理事。2005年2月:講演「バラの香り研究とその新視点」東京薬業健保会館および大阪薬業クラブ・日本香料協会。3、5月:講演「バラの香りの秘密」岐阜可児市・花フェスタ公園。2006年5月:講演「バラの香り科学(仮題)」大阪国際交流センター・世界バラ会議。香料関連学会(TEAC、国際精油会議、園芸学会)発表・特許多数。日本ばら会(JRC)、世界らん展の香り審査委員、国営越後丘陵公園「芳香バラの丘」(世界で初の芳香分類のバラ園)協力

石内都[イシウチミヤコ]
フォトグラファー。群馬県生まれ、横須賀育ち。1979年『アパートメント』で木村伊兵衛賞を受賞。古びた街、身体の傷など「生」の記憶と、時間の痕跡を表現しつづけている。2005年、ヴェネチア・ビエンナーレ‐日本館で個展開催
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かず

4
元資生堂の調香師で現在はパフューマリーケミストの肩書のもと香りに関する研究・啓蒙活動をされている著者によるバラの香りに関するエッセイです。化学者としての香り成分分析の話を中心に、香りに関する様々な方面に話を展開されます。化学者というとなにか無味乾燥とした印象を感じてしまう私ですが、この本を読んで「文化人なんだなぁ」と感心させられます。やはり、一つの分野でトップになられた方って違うんですね。なお、先月、新刊「バラの香りの美学」が出ましたので、薔薇のパルファム発売から10年の新たな知見が読めると思います。2015/06/09

moru

1
ばらの研究をされている部署へ献本。大変喜んで頂いたので良かった。

kitaJUN

0
科学的な話なのにロマンチックな解説。バラの香りをかぐときにじっくり味わってかげそうです。2013/05/19

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