出版社内容情報
セラピーの「大人びた話」は子どもの気持ちをしばしば逆なでしてしまう。子ども独自の言語,物語,世界観を尊重するアプローチはいかに可能か。本書は表現アートや遊戯を取り入れたユーモアあふれる事例を豊富に紹介。ナラティヴ・セラピーの言語的・非言語的な協働のなかで,問題の外在化に新たな可能性をもたらす。
■ 主な目次
●第I部 遊び心のあるコミュニケーション
第1章 家族療法における遊び心のあるコミュニケーション
第2章 問題から切り離して,その子のことを知ろう
第3章 希望のストーリー
第4章 子どもが参加する家族療法における親について
第5章 問題のプロットを薄くし,対抗プロットを厚くする
第6章 手紙を通じてナラティヴをつくりあげる
第7章 ニュースを広める
●第II部 遊び心があることの意味
第8章 審美的で文学的価値のあるセラピー
第9章 無免許の協働セラピスト
第10章 型破りで特別な能力
第11章 ファミリー・ポリティクスの実際
第12章 自分自身のイマジネーション
●III部 遊び心のあるストーリー
第13章 ジョナサン:「だいぶ乗り越えたから,もう後戻りしないよ」
第14章 トニー:「ソウルボーイ(魂の子)なので大丈夫です」
第15章 ジェイソン:「今は自分でランタンに明かりを灯しているよ」
第16章 ソフィア:「私の心の中に居場所はあげないけど,肌の上に居場所をつくってあげる」
第17章 テリー「長い間恐怖の中で生きてきたけど,ぼくは今,再び平和の中で生きています」
内容説明
ずるがしこいウンチ、ドラゴンを眠らせるユニコーン、恐怖のお面と勇気のお面。子どものことば、物語、世界観を尊重した遊び心あるナラティヴ・セラピーの技法が問題の外在化に新たな可能性をもたらす!
目次
第1部 遊び心のあるコミュニケーション(家族療法における遊び心のあるコミュニケーション;問題から切り離して、その子のことを知ろう;希望のストーリー ほか)
第2部 遊び心があることの意味(審美的で文学的価値のあるセラピー;無免許の協働セラピスト;型破りで特別な能力 ほか)
第3部 遊び心のあるストーリー(ジョナサン:「だいぶ乗り越えたから、もう後戻りしないよ」;トニー:「ソウルボーイ(魂の子)なので大丈夫です」
ジェイソン:「今は自分でランタンに明かりを灯しているよ」 ほか)
著者等紹介
フリーマン,ジェニファー[フリーマン,ジェニファー] [Freeman,Jennifer]
カリフォルニア州バークレー在住の結婚・家族・児童セラピスト。同州オリンダのジョン・F・ケネディ大学心理学専門職大学院教授。ジェニファーの著作やプレゼンテーションは、ナラティヴや表現芸術と遊びや家族療法の統合に焦点を当てている
エプストン,デイヴィッド[エプストン,デイヴィッド] [Epston,David]
カリフォルニア州オリンダのジョン・F・ケネディ大学心理学専門職大学院教授、また、ニュージーランドのオークランドにあるファミリー・セラピー・センターの共同ディレクター。オーストラリア、アデレードのマイケル・ホワイトとともに、ナラティヴ・セラピーのアプローチを創始した
ロボヴィッツ,ディーン[ロボヴィッツ,ディーン] [Lobovits,Dean]
カリフォルニア州バークレー在住の結婚・家族・児童セラピスト。同州オリンダのジョン・F・ケネディ大学心理学専門職大学院教授
荒井康行[アライヤスユキ]
秋田看護福祉大学看護福祉学部医療福祉学科助教。関東学院大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程中退。WRAPファシリテータ(あらやす)、精神保健福祉士、社会福祉士。2007年10月から非営利活動法人リロード・よこはま西部ユースプラザ副施設長として、ひきこもりや不登校の居場所・フリースペースに取り組む。2012年2月から医療法人誠心会・生活訓練施設ヴィラあさひの丘生活支援員、神奈川病院デイケア室などを経て現職
国重浩一[クニシゲコウイチ]
一般社団法人ナラティヴ実践協働研究センター所属。ニュージーランド、ワイカト大学カウンセリング大学院修了。日本臨床心理士、ニュージーランド、カウンセラー協会員。2013年に移民や難民に対する心理援助を提供するためのニュージーランド現地NPO法人ダイバーシティ・カウンセリング・ニュージーランドを立ち上げる。2019年には東京に一般社団法人ナラティヴ実践協働研究センターを発足。2023年9月から拠点をニュージーランドから滋賀県大津市に移す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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