出版社内容情報
クライエントはいかにして無意識を含めた自己を描画に投影し表現するのか。臨床家は描画をどう受け取り,読み解いて心理的支援へとつなげるのか。特集ではアセスメント,精神科医療,ラカン派精神分析による視点から考察し,討論を行った。特別講演「描画と自己表現―クライエントとセラピストの間の対話―」も収録。
目次
特集 描画と自己表現(アセスメントの視点から;医療における描画テストの立場から;主体と社会をつなぐ描画―ラカン派精神分析の観点から;指定討論 描画に表れた自己表現を捉える―描画テイストと描画療法の意義)
特別講演 描画と自己表現―クライエントとセラピストの間の対話
研究論文(描画・リズム・トポロジー―精神病に対するラカン派精神分析的アプローチ;日本語教室に通級している在日外国人児童の動的学校画;慢性統合失調症とアルツハイマー型認知症の二枚ぬり絵法における全体的特徴の比較検討と認知機能との関連;円環イメージ画に投影される自己対象経験の検討;バウムテストにおける空間象徴とその変容に関する研究;心理臨床ツールとしてのマンダラ塗り絵―その可能性についての探究的研究)