江戸川乱歩文庫<br> 白髪鬼

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江戸川乱歩文庫
白髪鬼

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  • サイズ 文庫判/ページ数 261p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784394301646
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

家庭を奪われ、財産を奪われた男の戦慄すべき復讐の物語!九州の西岸にあるS市の旧家大牟田家のあるじ、子爵の敏清は、当時18歳の美女瑠璃子を妻とし、親友川村義雄と三人でしあわせな日をおくっていた。しかし、川村と瑠璃子の邪恋の犠牲となり、敏清は地獄岩から落とされた。しかし敏清は墓所の穴蔵に入れられた棺の中で息をふき返したのであった。暗黒の世界にとじこめられた恐怖は、敏清の黒髪をしらがに変えてしまった…。姦夫姦婦のために家庭を奪われ、財産を奪われた男の戦慄すべき復讐の物語!

江戸川乱歩[エドガワランポ]
著・文・その他

落合教幸[オチアイタカユキ]
監修/解説

内容説明

九州の大名の末裔である大牟田敏清は、妻の瑠璃子と友人の画家・川村と三人で、地獄谷と呼ばれる渓谷へ行く。敏清は断崖から落下してしまう。どれだけの時間が経過したかわからないが、石室に収められた棺に埋葬されたものの、蘇生した。出口を求めて墓穴の内部を探っていると隠された海賊の財宝を発見する。暗黒の世界に閉じ込められた恐怖は、敏清の黒髪を白髪の老人に変えてしまった。屋敷に戻ると、川村と瑠璃子が寄り添う姿を目の当たりにする。敏清は海賊の財宝を使い、復讐を開始する…。

著者等紹介

江戸川乱歩[エドガワランポ]
1894‐1965。明治27年10月21日三重県に生まれる。早稲田大学で経済学を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年、雑誌「新青年」に「二銭銅貨」でデビュー。昭和2年までに「D坂の殺人事件」などを執筆する。休筆を挟んで「陰獣」などを発表。昭和4年の「蜘蛛男」より娯楽雑誌に長編を連載、昭和11年から「怪人二十面相」を少年倶楽部に連載、少年探偵シリーズは晩年まで続く。同時期から評論も多く手がけ、「鬼の言葉」(昭和11年)「幻影城」(昭和26年)などにまとめられる。昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和29年、乱歩賞を制定。昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任。昭和40年7月28日死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ehirano1

77
岡本綺堂の「白髪鬼」から乱歩の同名作へ来ました。スピード感がハンパない徹底した復讐の話でした。復讐といえばモンテクリスト伯が真っ先に思い浮かぶのですが、復讐は復讐としてまさに鬼のように敢行する描写が驚異的で印象的でした。2023/05/14

海猫

71
家庭を奪われ、財産を奪われた男・大牟田の復讐劇。大牟田が絶望的な暗闇で足掻く様や、悲惨な体験のあまり頭髪が白くなり老人のような見た目になってしまう劇的さなど、一人称の派手目な語り口が効果的で大いに気分が乗り入り込む。真相を知る場面のぐぬぬ感が実にたまらない。復讐が始まると語りの勢いもグングン上がってくるし、仕返しの手口が乱歩らしく猟奇的なのも一興。徹底的にやり込めるのでスッキリはするが、最後には枯れたような虚しさが漂うのも良い余韻。作品はコンパクトなれど、復讐する相手の人数が少ないので濃くまとまっている。2024/11/13

いたろう

69
マリー・コレリ作「ヴェンデッタ」の黒岩涙香による翻案小説「白髪鬼」を書き直した小説。コレリ版も涙香版も読んだことはないが、この乱歩版を読んだ後、webで コレリ版、涙香版と乱歩版の違いを読み、やっぱり乱歩らしい作品になっていることを知った。死んだと思われ、埋葬された男が、甦ってきて、親友と妻が自分の死を喜んでいる姿を見てしまうというところは同じだが、乱歩版では、たまたま死んだのではなく、その友人に殺されたことになっており、そこから大仰な装置を使った、おどろおどろしい復讐劇になっているのが、いかにも乱歩流。2023/03/11

Nat

46
どこかでモンテクリスト伯を思わせる設定の復讐劇。でも、それよりは大分ストレート。おどろおどろしい雰囲気たっぷりで楽しめたが、主人公の復讐後の独白が抜け殻感たっぷりで、少し呆気なかった。2021/04/27

ころこ

31
本作は同名の外国文学の翻案とのことですが、ポーの『早すぎた埋葬』にも拠っています。どこまで原作に忠実か窺い知れない部分はありますが、日本に引き写されると日本ぽくなっているようです。死んだ人間が生き返る恐怖というよりも、青年→老人→胎児と輪廻になっており、不都合な記憶のままに反復される恐怖になっています。「早すぎた埋葬」が海賊の財宝と共に老人になっているというのは、いうまでも無くおとぎ話を想起させます。2020/12/05

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