内容説明
英米のメディエーション(対話促進型調停)の理論と臨床技法が日本のADR実務にどう役立つか。その活用法を実践的に示す。ADRの基本的概念をふまえつつ、なぜ日本では英米とは異なる法的なADR定義がとられているのか、その背景をおさえたうえで、英米のメディエーション(対話促進型調停)の理論・臨床技法と日本のADR実務の融合的活用のあり方を理論的・実践的に示す。さらにロールプレイによる実践学習のための事例教材を提供。
目次
第1章 紛争の構造と過程
第2章 紛争処理システムとADR
第3章 メディエーションの理論と特質
第4章 メディエーションの技法の理論
第5章 日本型ADRにおける手続公正の課題
第6章 メディエーションの臨床技法
第7章 ロールプレイによるメディエーションの実践学習
第8章 統合的な紛争処理を目指して
著者等紹介
和田仁孝[ワダヨシタカ]
早稲田大学大学院法務研究科教授、日本医療メディエーター協会代表理事
中村芳彦[ナカムラヨシヒコ]
弁護士
山田恵子[ヤマダケイコ]
西南学院大学法学部准教授
久保秀雄[クボヒデオ]
京都産業大学法学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かん
2
学術的な文章で、専門的用語が多くて読みにくいなという印象(タイトルからして難しい専門書感が満載だが)。。調停をする上でどういった振舞いをしたら良いかを教えてくれてる本。2025/03/02
Go Extreme
0
紛争の構造と過程 紛争研究の系譜:コンフリクト・マネジメント研究 視座変容 紛争概念変容 ADRのニーズ:効率性・専門性・日常性ニーズ ADRシステム論 第三者役割論の具体的な展開 メデイエーションと調停 対話促進型調停モデル メディエーションの技法の理論:パーソンズの理論 4つの機能:許容・サポート・応酬の拒否・報酬の操作 メディエーションの臨床技法 ロールプレイによる学習 法的助言提供の陥穿 コーカス・別席聴取の陥穿 相談前置の意義 合意の陥穿 統合的な紛争処理:法志向的ADRと脱司法的ADRの共存2020/12/13