継母という存在―真実と偏見のはざまで

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継母という存在―真実と偏見のはざまで

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  • サイズ A5判/ページ数 337p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784762828980
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

STEPMOTHER(継母)はSTEPMONSTER(モンスター)か!?
年間に結婚するカップルの4組に1組が再婚の現代,ステップファミリーの数も増えている。
一方で,継母が役割の曖昧さ・偏見・法整備の遅れなどから,葛藤を抱えやすいことはあまり知られていない。
継母当事者でもある社会学者が,継子をもつ難しさについて,文化人類学から社会生物学に至るまで幅広く考察。
多くの継母はじめ継子,継父,実父当事者やカウンセラーの声を取り上げステップファミリーの問題や葛藤を浮き彫りにする。
日本の現状について,SAJ代表による解説付き。

はじめに
第?T部 文献に見る継母
第1章 自分だけの壁――継母になるということ――
 単純ステップファミリーと複雑ステップファミリー
 あなたはどんな継母?
第2章 「あいつは魔女だ!」――おとぎ話と継母に関する文献を紐解く――
 私たち継母は何者? どこから来たの?
 「火のないところに煙は立たぬ」
 おとぎ話とエドナの運命
 白雪姫の真実
 『ヘンゼルとグレーテル』と『百槇の話』
 童話を通して見たエドナ
 古代における継母像
 新たなおとぎ話と昔からの文化的論理

第?U部 子連れ再婚の現実
第3章 「あんたなんか母親じゃない!」――ステップファミリーの5つのジレンマ――
 ステップファミリーのジレンマ1――混合家族という神話
 ステップファミリーのジレンマ2――母親らしい継母という神話
 ステップファミリーのジレンマ3――難しい発達段階
 ステップファミリーのジレンマ4――競争心 お金にまつわる競争 夫/父親をめぐる競争
 ステップファミリーのジレンマ5――継母ビジネスの嘘
第4章 「あんたなんか私の子どもじゃない!」――怒り,嫉妬,不満――
 嫉妬
 不満と怒り
 関わらない
第5章 彼――夫を理解する――
 夫の無抵抗さが毒になる
 父親としての責任の重圧
 子ども中心の子育て
 彼自身も気づかない気持ち
 不要な対決――妻vs彼の子
 恐れ
第6章 結婚――再婚の歴史――
 子連れ再婚とは――概要
 結婚第一主義を取りましょう
 大きな課題――セメントベビー
 喧嘩とコミュニケーション
 結婚における子育て
 協力的共同養育
 並行養育

第?V部 様々な観点から
第7章 社会生物学――鳥やハチに見る継母の姿――
 ラックによる鳥の研究
 ハミルトンによるハチに関する研究
 トリヴァースの家族論
 エムレンによるシロビタイハチクイの研究
 人間の場合
 ステップファミリー
 ローワーによる鳥の継親の研究
 デイリーとウィルソン
 親の差別心と自然淘汰,そしてオスの抱く疑惑
第8章 世界の継母――文化人類学と愛着と文脈――
 ニサが教えてくれること
 子どもへの不公平な対応
 カメルーンの一夫多妻と里子制度
 マリの邪悪な妻たち
 母のように

第?W部 リスクもあれば見返りもある?
第9章 継母の悲しみと憂鬱――リスク要因を理解する――
 うつ病のリスクとは
    リスク要因1:孤立と疎外感
    リスク要因2:考えすぎ
    リスク要因3:人間関係を重視する姿勢
    リスク要因4:過剰補償と「何とかしなくては」の思い込み
    リスク要因5:ダブルスタンダードによる無力化
    リスク要因6:サンドバッグ症候群
    リスク要因7:サポートしてくれない夫
    リスク要因8:専門家による偏見と悪影響を与えるアドバイス

第10章 成人継子との関係――「終身継母」からの教え――
「父親の妻というか関係ない人」
 30年間の継母生活
 様々な役割から生じる負担
「いつまでも幸せに暮らしました」を考え直す
 意地悪継母からの教え


謝 辞/原 注/文 献
あとがき_日本のファミリーステップについて_

【著者紹介】
W.マーティン
ミシガン大学卒(文化人類学),イェール大学大学院卒(比較文学/文化研究),博士
Psychology Today オンライン版ライター
Today Show,CNN,NPR,NBCニュース,BBCニュースアワーなどのメディア出演歴あり。
原著『Stepmonster』はBooks for a Better Life賞最終選考作品となる。
2人の継娘の継母であり,2人の息子を持つ母親。

内容説明

年間に結婚するカップルの4組に1組が再婚の現代、子連れ再婚により生じるステップファミリーの数も増えている。自らも継母当事者で社会学者でもある著者が、社会学、社会生物学、文化人類学等多様な側面から継母の存在を考察すると共に、多くの継母はじめステップファミリー当事者やカウンセラーの声を取り上げ、家庭内の問題や葛藤を浮き彫りにする。継母当事者はもちろんのこと、ステップファミリー支援者や教育者、行政・司法関係者にとっても必読の書である。

目次

第1部 文献に見る継母(自分だけの壁―継母になるということ;「あいつは魔女だ!」―おとぎ話と継母に関する文献を紐解く)
第2部 子連れ再婚の現実(「あんたなんか母親じゃない!」―ステップファミリーの5つのジレンマ;「あんたなんか私の子どもじゃない!」―怒り、嫉妬、不満;彼―夫を理解する;結婚―再婚の歴史)
第3部 様々な観点から(社会生物学―鳥やハチに見る継母の姿;世界の継母―文化人類学と愛着と文脈)
第4部 リスクもあれば見返りもある?(継母の悲しみと憂鬱―リスク要因を理解する;成人継子との関係―「終身継母」からの教え)

著者等紹介

マーティン,ウェンズデー[マーティン,ウェンズデー] [Martin,Wednesday]
ミシガン大学卒(文化人類学)、イェール大学大学院卒(比較文学/文化研究)、博士。Psychology Todayオンライン版ライター。Today Show、CNN、NPR、NBCニュース、BBCニュースアワーなどのメディア出演歴あり

伊藤幸代[イトウサチヨ]
津田塾大学卒、イーストカロライナ大学大学院卒(英語教育)、修士。SAJ(ステップファミリー・アソシエーション・オブ・ジャパン)運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

木麻黄

3
ステップファミリーをいかに生き,育むか-うまくいくこと,いかないこと(パトリシア・ペーパーナウ)を読んでからの読了をお勧めします。著者のW.マーティンの専門が、文化人類学ということもあって、心理学的な側面については引用が多いです。ステファミを考察するにあたっては、基本的には心理学的知見が役に立つのでしょうが、その知見を文化人類学視点から再考することはとても意義深いものがあるように思えました。更に生物学的視点から、蜂や鳥の継親子問題のエビデンスが示されるのは、贅沢な内容と言ってよいでしょう。名著でした。 2020/02/24

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