内容説明
自分のまわりにいる人のことや、身近な問題について、正確にきちんと理解し、自分の力で考え、適切な判断ができたらどんなにいいことだろう。自分のまわりにいる人に、自分の意見がきちんと言え、有意義な提案がどんどんしていけたらどんなにいいことだろう。この本は、そんなあなたに「クリティカルシンカー」になってもらうための本だ。
目次
序章 クリティカル思考とは(「クリティカル」の意味;クリティカル思考の定義)
1章 推論の仕方は妥当か(クリティカルに推論するやり方;因果関係を検討する上での留意点 ほか)
2章 根拠としての「事実」は正しいか(事実検討の基本的スタンス;スキーマによる事実の歪み ほか)
3章 クリティカルシンカーへの道(クリティカルシンカーの特性;クリティカルに生活しよう)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobuko Hashimoto
27
もう十数年前、初年次教育を主たる業務とし始めた頃、出会った一冊。それ以降、教育や、ものの見方、考え方の指針にしています。学生はもちろん、クリティカルに考える訓練を受ける機会がなかった大人の方にこそ、読んで、活用してほしい一冊です。書評連載で取り上げました。https://www.kansai-woman.net/Review.php?id=201716
キリル
19
得られた情報を鵜呑みにするのではなく、その情報の真偽について様々な角度から考察して自分の結論とする、今では当たり前となっている批判的思考について取り上げた本。論理的思考を中心としつつも、原因の推理にあたってはいかに可能性を多く列挙できるかが必要であり、そこに水平思考的な面もあるなぁと思いました。自分の思考に抜けがないか把握するのに思い浮かべるのは大変ですが四分割表は役立つと思いました。後知恵バイアスは多様な人が情報発信できる今だからこそ情報を受け取るときに気に留めておかないといけない点だと思いました。2021/05/05
ちぇけら
15
4コマ漫画からクリティカルシンキングをしていこうという趣向がとても面白かった。大学のときに授業の一部で使われていたので興味を持った。いろんなことをありのまま受け入れてしまうのが癖なので、いったん疑問を持ってみる、批判的に捉えてみる癖をつけていきたいなあ。2018/04/28
RingWondeRing
7
クリティカルシンキングとはなんぞや、ていうのがほんとによくわかった。システムの仕事してるんですが、トラブル原因の切り分けはまさにこのクリティカルシンキングが必須だな、と。切り分けと原因特定はある程度自信があるけど、日常生活に活かせてるかといったら???この本のおかげで、なんか生活の中に切り分けの技術を使えそうに思った。2019/02/14
ももこ
5
自分の日常生活と比べてみて、クリティカルに考えられていることやクリティカルではないことなどたくさん考えることができた。この本はクリティカルに考えようという本だけど、たまにはクリティカルでなくてもいいなとも思った。2025/06/06