近代日本の生活改善運動と“中流”の変容―社会教育の対象/主体への認識をめぐる歴史的考察

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近代日本の生活改善運動と“中流”の変容―社会教育の対象/主体への認識をめぐる歴史的考察

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  • サイズ A5判/ページ数 408p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784762028564
  • NDC分類 365.6
  • Cコード C3037

出版社内容情報

慣習行動の変化の具体相よりも日常生活を意図的に変化させていくことを目指した理念や実践の様式的特徴から論考する。大正・昭和初期の「生活」及び生活改善運動を推進する団体の機関誌や講義録といったメディアのあり方に注目して、同時代の都市新中間層の実状あるいは〈中流〉をめぐる認識の変容との関連を、慣習行動の変化の具体相よりも日常生活を意図的に変化させていくことを目指した理念や実践の様式的特徴から論考する。



目次

序章 本書の問題設定

第1章 近代化初期日本における「生活」と〈中流〉の「発見」?概念史・認識史的概観?

第2章 〈中流〉と「生活をめぐる啓蒙」の結合?明治後期・大正前期における理念的・実践的展開の概観?

第3章 生活改善運動の興隆と社会階層への視線?生活改善同盟会の大正期における理念・事業とマスメディア?

第4章  生活改善運動における「都市」「農村」と〈中流〉?生活改善同盟会/中央会の昭和初期における動向?

第5章 生活改善運動における〈中流〉と「無産階級」?森本厚吉の「階級」観と文化普及会の活動の推移?

第6章 消費行動・流通機構変革の担い手としての〈中流〉?大正期の商工行政と「世帯の会」による運動?

第7章 「生活」に着目するマスメディアと〈中流〉の位置?博文館による『生活』刊行の経緯と紙面の特徴・変遷?

第8章 「個別化した生活者としての〈中流〉」と共同性の構築?「生活をめぐる啓蒙」のメディアとしての婦人雑誌とその変容?

終章 総括と展望

序章 本書の問題設定

 第1節 問題設定の概要

 第2節 先行研究の検討と本書における考察の視角

 第3節 方法論的検討と概念的整理

 第4節 現代の社会教育をめぐる示唆への接続

 第5節 本書の構成

第1章 近代化初期日本における「生活」と〈中流〉の「発見」?概念史・認識史的概観?

 はじめに

 第1節 近代化初期日本における「生活」の対象化

 第2節 近代化と〈中流〉の諸相

 第3節 〈中流〉と「生活」をめぐる社会背景の変容?明治後期以降?

 小括

第2章 〈中流〉と「生活をめぐる啓蒙」の結合?明治後期・大正前期における理念的・実践的展開の概観?

 はじめに

 第1節 明治後期における「社会改良」「風俗改良」と「簡易生活」

 第2節 明治期社会主義者の論じた「生活」と〈中流〉

 第3節 「生活をめぐる啓蒙」と「合理性」「具体性」「生活の質の向上」

 小括

第3章 生活改善運動の興隆と社会階層への視線?生活改善同盟会の大正期における理念・事業とマスメディア?

 はじめに

 第1節 生活改善同盟会設立までの動向

 第2節 生活改善同盟会の活動形態とその提示する生活モデル

 第3節 マスメディアの報じた生活改善同盟会

 小括

第4章 生活改善運動における「都市」「農村」と〈中流〉?生活改善同盟会/中央会の昭和初期における動向?

 はじめに

 第1節 「農村」に着目する生活改善同盟会?機関誌の誌面分析による検討?

 第2節 生活改善同盟会の組織・事業改革の動向

 第3節 戦時体制と生活改善中央会の解散

 小括
 
第5章 生活改善運動における〈中流〉と「無産階級」?森本厚吉の「階級」観と文化普及会の活動の推移?

 はじめに

 第1節 森本厚吉の生活思想における「階級」の位置づけ

 第2節 森本厚吉における「階級」論の変容

 第3節 文化普及会の事業と機関誌の動向

 小括

第6章 消費行動・流通機構変革の担い手としての〈中流〉?大正期の商工行政と「世帯の会」による運動?

 はじめに

 第1節 世帯の会の設立と大正期商工行政の動向

 第2節 世帯の会の活動内容

 第3節 世帯の会による活動の終息

 小括

第7章 「生活」に着目するマスメディアと〈中流〉の位置?博文館による『生活』刊行の経緯と紙面の特徴・変遷?

 はじめに

 第1節 博文館の出版事業の展開と『生活』の刊行

 第2節 雑誌『生活』と諸階層の「生活」?誌面分析による検討?

 小括

第8章 「個別化した生活者としての〈中流〉」と共同性の構築?「生活をめぐる啓蒙」のメディアとしての婦人雑誌とその変容?

 はじめに
  
 第1節 婦人雑誌と「生活をめぐる啓蒙」

 第2節 婦人雑誌における〈中流〉の「生活」

 第3節 読者との交流/読者の共同性

 小括

終章 総括と展望

 第1節 「社会の中堅・主導層」から「個別化した生活者」へ

 第2節 歴史的考察と実践的展望の接点

久井 英輔[ヒサイ エイスケ]
著・文・その他

目次

序章 本書の問題設定
第1章 近代化初期日本における「生活」と“中流”の「発見」―概念史・認識史的概観
第2章 “中流”と「生活をめぐる啓蒙」の結合―明治後期・大正前期における理念的・実践的展開の概観
第3章 生活改善運動の興隆と社会階層への視線―生活改善同盟会の大正期における理念・事業とマスメディア
第4章 生活改善運動における「都市」「農村」と“中流”―生活改善同盟会/中央会の昭和初期における動向
第5章 生活改善運動における“中流”と「無産階級」―森本厚吉の「階級」観と文化普及会の活動の推移
第6章 消費行動・流通機構変革の担い手としての“中流”―大正期の商工行政と「世帯の会」による運動
第7章 「生活」に着目するマスメディアと“中流”の位置―博文館による『生活』刊行の経緯と誌面の特徴・変遷
第8章 「個別化した生活者としての“中流”」と共同性の構築―「生活をめぐる啓蒙」のメディアとしての婦人雑誌とその変容
終章 総括と展望

著者等紹介

久井英輔[ヒサイエイスケ]
1971年、東京都武蔵野市に生まれる。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。兵庫教育大学教育・社会調査研究センター専任講師を経て、広島大学大学院教育学研究科准教授。専門は社会教育研究。博士(教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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