内容説明
民間からの館長就任、悪川苦闘の日々…行政との葛藤・協力を経てオープンにこぎつけ、大成功をおさめた「岩手県立児童館いわて子どもの森」。どうやったら子どもと同じ目線にたてるんだろう…?試行錯誤を繰り返しながら魅力あふれる児童館を運営してきたその軌跡・秘訣とは。
目次
プロローグ―偶然という名の必然
苦渋の決断
計画の抜本的見直し
プレーリーダー公募
起爆力としてのデザイン
怒る技術
名は体をあらわす。名称開発
開館への道のり
ついに開館
鉄は熱いうちに打て!〔ほか〕
著者等紹介
吉成信夫[ヨシナリノブオ]
1956年東京都生まれ。成蹊大学卒。CIコンサルティング会社役員等を経て、96年岩手県に家族で移住。石と賢治のミュージアム研究専門員として同館の開館に向け奔走。その後、葛巻町の協力を得て、廃校を利用したエコスクール「森と風のがっこう」を01年に開校。知事からの要請を受け、03年、県立児童館いわて子どもの森初代館長に就任。10年3月退職。行政の枠に収まりきらない異色の運営で知られた。現在は、NPO法人岩手子ども環境研究所(森と風のがっこう)理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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井上岳一
1
岩手の「風と森の学校」のことを調べていて行き着いた本だけど,これは面白かった。岩手の県立児童館「子どもの森」に命を吹き込んだ民間人・吉成さん(風と森の学校校長)の7年8ヶ月の奮闘の記録。宮澤賢治の言葉「雲からも風からも 透明な力が そのこどもに うつれ」を心の拠り所にして子どもと関わり続ける吉成さんの思想と実践は,子どもに関わる全ての大人に知ってほしい。2015/03/12
okatake
0
岩手県立児童館「いわて子どもの森」元館長。民間から県知事の肝煎りで開館直前に館長となり、施設の検討とソフトの導入に至るまでの物語。公務員と民間とのコラボレーションがうまくいった、というより彼のリーダーシップが存分に発揮されたのでしょう。ただ、彼が公務員として人生を歩んでいたら。ひとは立場で仕事をする。彼が、公務員であったら今回のような仕事は出来なかったかもしれない。それぞれを批判し合うのではなく、立場を違え、それぞれの持ち分を発揮していくことの重要性だと思う。どちらかではない。歩み寄り、協力することだ。2016/10/16
04090364riu
0
#読了 公務員だとしても熱量で思いは伝わる。2023/05/05
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