目次
第1部 キョウイクを探求する世界の動向(世界の人材教育とキョウイク;国際的規程における労働権と教育権)
第2部 教育問題の基本的課題(職業的自立観を否定する「教育を受ける権利」;労働を目的としない「勤労の尊重」観;実学軽視の「教育内教育」観)
第3部 改革の視座と方略(教育改革論の系譜と労働・職業論;鈴木安蔵の労働権と「教育」の回避;“働くための学習”を支援する「エルゴナジー」)
著者等紹介
田中萬年[タナカカズトシ]
博士(学術)。1963年3月定時制高等学校卒業。1968年3月職業訓練大学校卒業、長崎総合職業訓練所指導員、職業訓練研究センター研究員、職業能力開発総合大学校教授を経て、2007年3月同上退職。専門は職業能力開発・エルゴナジー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アナクマ
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1章:世界の人材育成。◉2章:労働権と教育権。日本の職業教育の弱体化の要因は日本国憲法(の教育権論)にあるという。◉3章:職業的自立観を否定する「教育を受ける権利」◉4章:労働を目的としない「勤労の尊重」観。◉5章:実学軽視の「教育内教育」観。企業は学校教育よりも大きな教育組織である。◉最後に、生存権←労働権(就労権←職業訓練権)←学習権、と整理し、「職能形成学・職育学(一人ひとりの自立のための職業をめざす学習を援助する活動)」を提案する。◉検証が必要なポイントと熟考したい論点がいくつかある。2019/07/20