内容説明
本書は、数値流体力学(Computational Fluid Dynamics:CFD)について、実際に使いこなすために必要な知識を新しい資料と独特の切り口でコンパクトにまとめたものである。流体解析において誤差の原因や評価のしかたについて特に注意深く説明し、精度や信頼性を左右するのは何かを、豊富な計算例を挙げて解説する。また、最近の研究動向、乱流の直接シミュレーションとラージ・エディ・シミュレーション、マルチグリッド法と並列計算法、移動格子や自由表面なども取り扱い、読者が一般的な知識を得られるように解説されている。
目次
第1章 流れの解析の基礎
第2章 数値計算法の基礎
第3章 差分法
第4章 有限体積法
第5章 線形方程式系の解法
第6章 非定常問題の解法
第7章 ナビエ・ストークス方程式の解法
第8章 複雑な形状
第9章 乱流
第10章 圧縮性流れ
第11章 数値解法の効率と精度の改善
第12章 その他の問題
著者等紹介
小林敏雄[コバヤシトシオ]
1970年、東京大学大学院博士課程修了。現在、日本自動車研究所所長。専門は機械工学、流体工学
谷口伸行[タニグチノブユキ]
1989年、東京大学大学院博士課程修了。現在、東京大学情報基盤センター助教授。専門は数値流体力学
坪倉誠[ツボクラマコト]
1997年、東京大学大学院博士課程修了。現在、電気通信大学知能機械工学科助教授。専門は流体工学、乱流工学、数値流体力学
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