出版社内容情報
企業が生産機能向上のために都市基盤なども整備して作ったのが社宅街である。本書は、その成立から現代への変容を明らかにする。
内容説明
生産機能向上を図る企業は、福利施設としての住居、娯楽施設、都市基盤等をも整備した。現代に息づく社宅街の成立と変容を明らかにする。社宅街データベース付。
目次
第1部 近代の企業開発住宅地―社宅街(企業が育み、企業とともに成長する街;社宅を読み解く視点)
第2部 社宅街の誕生と展開(苫小牧/カンパニータウン;鴻之舞/消えた東洋一の金山;釜石/近代製鉄発祥の地;小坂/記憶をつなぐ鉱山町 ほか)
第3部 社宅が語る近代日本の住文化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おおかわ
1
社宅街について実習報文という聞き慣れない資料を用いて解き明かした一冊。産業遺産の価値と社宅の建築的価値を結ぶことで新しい道が見えてきそうだと思った。2021/11/04
maqiso
1
明治以降に、鉱山や工場の近くに社宅と福利施設が密集した街が企業によって作られた。規格化された住宅と倶楽部や教育施設が立ち並ぶのが近代らしい。大企業によって人工的に造成・管理されたことで、都市が突如として出現し消滅していたのが面白い。個別事例は多く詳しいが、総論は少なめ。2019/06/30
Teo
0
Amazonでお薦めで出た時は所謂団地系の本のノリで買ったが、中身は全然違った。そう言えば店頭でチラと見た時に中身のボリュームに一回置いた物だった。買ってしまったので読み始めたが、分量を全く感じさせない内容。社宅街に関する研究成果報告本で各地の嘗ての社宅街を具体例とともにどの様に作られたのかなどが書かれている。読みでが非常にあった。2010/10/15
羆嵐
0
2.0当時の風俗的なものを期待していたが、工学部の教授などが執筆していた2019/05/18
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- 和書
- 馬と人の絆を深める乗馬術