内容説明
木の葉をおカネに変える葉っぱビジネス、全国最多の34分別でごみの80%をリサイクル、第3セクターによる地域資源を生かした産業おこし、住民による地域づくり運動会…人口の2倍以上の視察者が世界中から訪れる「1人あたりの視察者が世界でいちばん多い町」、次代を先取りする上勝町が次にめざすのは、世界初の持続可能な地域社会の実現!地方の疲弊を打破する、元気がでるまちづくりの全貌。
目次
1章 構想力―夢は大きな方がいい(小さな町の大きな目標;失われた持続可能性を取り戻す;世界に希望を示したい)
2章 人間力―まちづくりは人づくり(米づくりが農村景観をつくった;食料貿易より食料自給を;バナナがみかんを駆逐した;木の葉っぱを売ろう!;二億六〇〇万円産業に成長;起死回生のまちづくり計画;地域の夢をみんなで描こう;「真善美」と出会う;仕事はないなら自分でつくろう;持続可能な地域社会の基盤は持続可能な農業)
3章 環境力―すべてのごみは資源である(「ごみ処理に税金は使わない」;生ごみの全量を堆肥に;資源持ち込み方式の誕生;ごみを介した助け合いが生まれる;三四分別でごみの八〇%を再資源化;処理対策ではなく発生抑制政策を;エネルギーの回収よりリユース・リサイクル;日本初のゼロ・ウェイスト宣言;ゼロ・ウェイストアカデミーの設立;資源回収法で環境産業革命を起こそう;ゼロ・ウェイストはどこでもできる;資源が世界から押し寄せる;すべての環境問題はごみ問題である)
4章 自然力―森の力を生かす(莚旗を掲げろ!;木材は輸入できても、環境は輸入できない;木材も地産地消;第二の燃料革命を起こす;森林と農地の荒廃を食い止める;みんなの森をみんなで守ろう)
5章 再生力―世界初!持続可能な地域をつくる(住宅政策で人口が増加;交流から定住へ;集落再生;グローバルからローカルへ;持続可能な地域は小さく、美しい)
著者等紹介
笠松和市[カサマツカズイチ]
徳島県上勝町長。1946年徳島県上勝町生まれ。1964年徳島県立農業高等学校園芸科卒業、同年上勝町役場就職、2001年上勝町長に就任、現在2期目。第三セクター(株)いろどりほか3社の代表取締役、1社の取締役を務める。2005年日本で初めて「2000年ごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)宣言」をし、現在上勝町では約80%のごみを再資源化している。ゴミ問題、環境問題に関する講演多数
佐藤由美[サトウユミ]
環境ジャーナリスト。1961年山形県酒田市生まれ。エネルギー問題をはじめ環境問題を取材している。1999年「いろどり」の取材で初めて上勝町を訪れ、その後もゼロ・ウェイストや小水力発電などの取材を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Satoshi Murai
坊主丸儲け
yakumomutsuki
まいこ。