内容説明
…ある朝、気がつくと犬のポピーは自分が自分の肉体を離れ、梅の木の梢にいる事に気づきます。『別れ』という大切な学びを人間の姉にしっかり学んでもらうため、ポピーはあえて家族の元を離れ旅立ちます。しかし、自力で立ち直ると思っていた姉はまさかの重度なペットロスに。ポピーはそんな姉を立ち直らせるべく、もう一度姉の元に帰ろうとしますが…猫世界では常識とされる犬の転生の法則「ホトケの顔も三度まで」、そして、人間が何故こうも無能であるかを説く型破りな「パンツ理論」を学びます。以前は犬だったポピーの知り得なかった驚愕の事実が次々と明らかに。猫に転生したものの、無事に人間の姉と、魂の再会を果たせるのでしょうか!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
66
分類726。絵物語。小さな犬は死んでしまった。飼い主(姉と呼ぶ)はひどく悲しんで、犬のことを何年も忘れられないようだった。魂になった犬は生まれ変わって姉に会うが、元の犬ポピーだということに気付いてくれない。次の生まれ変わりで思い出してもらわないと全ての記憶が消えてしまう。あせったポピーは猫に相談する。猫は、人間がいかに厄介なものなのか語る「パンツ理論を知っているかい?昔はイチジク理論って言ったってけ」人間だけがパンツをはく。パンツだけは捨てられない。▽犬や猫が、地球生物的にダメダメな人間を導いてやっている2022/05/31
ひらちゃん
61
なかなか奥が深いです。人間はパンツを履くようになったから自らを取り繕うようになっちゃったダメダメな奴だったのか。ほかの生き物は履いてないもんねえ。それでも犬から猫から生まれ変わるうちに気付いてもらえた幸せは格別でしょう?犬も猫も良き家族です。2021/05/04
shikashika555
45
『犬の生活』シリーズはもう何年前になるだろうか。 3冊シリーズでとても可愛らしいイラストとともにヨークシャーテリアの(犬の目線で)生活を綴った印象深い絵本だった。 その続編。何故か猫が表紙なのであるかは本書を読めばわかります。 タイトルの「パンツ理論」、なるほど なるほど。2022/07/18