内容説明
「私」の生まれるところ、育つところ。幼児の自己の発現から、脳・時間軸・インターネットの世界に遍在する自己の姿、そして自己の記憶と想起に迫る斬新な３部構成。「私」をめぐる認知心理学の最前線の研究を紹介する。
目次
第１部 私が生まれるところ（時間の旅、“私”の体験、そして語られる文化―自伝的記憶の発生；思い出の始まり―初期のエピソード；ポジティブな方向に変遷する私というイメージ―特性の変容可能性についての子どもの楽天主義とその発達 ほか）
第２部 遍在する私（脳のなかの私―自己感の神経基盤；ストレスフルな出来事の記憶―アイデンティティへの影響；ネットに現れる私―インターネット社会と自己）
第３部 語られる私（私の構造―自伝的記憶の構造；私だった私―時間のなかの“他者的自己”；想起する私を発見する―「私」の「想起」はどこに現れるか ほか）
著者等紹介
仲真紀子［ナカマキコ］
１９８４年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程単位取得退学。学術博士（お茶の水女子大学）。お茶の水女子大学助手、千葉大学講師・助教授、東京都立大学助教授を経て、北海道大学大学院文学研究科教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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