内容説明
大学入試は、「妥協の芸術」である。大学入試設計の要は、理念と現実の均衡を図ることである。その礎となる入試研究と、そこから産出されるエビデンスのあり方を問う。
目次
大学入試の新たな「均衡点」を求めて
第1部 エビデンスに基づく大学入試(エビデンスからみた大学入試学の意義と実際;高大接続で今考えるべきこと;主体性評価と調査書―心理計量学からのアプローチ)
第2部 個別大学の入試設計(アドミッション・オフィスの機能と役割―多面的・総合的評価を実現するために;大学入試の設計―筑波大学アドミッションセンター20年の軌跡;入試を創るということ―お茶の水女子大学新フンボルト入試の挑戦)
第3部 高校教育と入試改革(高大接続改革に対する高校現場の受け止めと今後への期待;「入試」を読み解き、解きほぐす)
第4部 わが国の大学入試の展望(討議―パネルディスカッション;わが国の大学入試制度における基本設計の問題―東アジア4カ国、主として中国との比較から)
大学入試研究に求められるValidityとValidation
著者等紹介
宮本友弘[ミヤモトトモヒロ]
東北大学高度教養教育・学生支援機構教授。東北大学大学院教育情報学教育部修了。博士(教育情報学)。メディア教育開発センター助手、びわこ成蹊スポーツ大学准教授、聖徳大学准教授、東北大学高度教育・学生支援機構准教授を経て、2020年より現職。東北大学大学院教育学研究科協力講座教員を兼務。専門は教育心理学。日本テスト学会理事。雑誌「指導と評価」(図書文化)編集委員
久保沙織[クボサオリ]
東北大学高度教養教育・学生支援機構准教授。早稲田大学大学院文学研究科人文科学専攻博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。早稲田大学教育・総合科学学術院助手、同大学グローバール・エデュケーションセンター助教、東京女子医科大学医学部助教を経て、2020年より現職。専門は心理統計学、教育評価・測定。日本教育心理学会機関誌「教育心理学研究」編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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