目次
言語と意識の問題
語とその意味論的構造
個体発達過程における語の意義の発達
概念の発達とその研究法
「意味場」とその客観的研究
心理諸過程の経過における言語行為の役割―言語行為の調整機能とその発達
内言とその大脳における組織化
文の統辞的構造と意味論的構造
複雑な形式の言語発話―シンタグマ的構造におけるパラディグマ的諸成分
展開した言語的コミュニケーションとその産出
言語発話の基本的形式―口頭(対話、独話)言語行為と書字言語行為
言語的発話の成分の理解―語と文
複雑なコミュニケーションの意味の理解―テキストと内的意義
言語と推論的思考―結論づけの操作
言語活動の大脳における組織化―言語発話の病理学
言語的コミュニケーションの脱コード化(理解)過程の大脳における組織化
著者等紹介
ルリヤ,アレクサンドル・ロマノビッチ[ルリヤ,アレクサンドルロマノビッチ] [Luria,Alexander R.]
1902‐1977。1920‐1930年代、ヴィゴツキー、レオンチェフらとともに、精神発達の文化・歴史的理論の創設に参画し、人間の認識活動や言語活動の構造と機能の諸特質を発生論的観点から研究する道を確立。1936年、モスクワ第一医科大学を卒業。1942年、失語症研究で博士号授受。1945年、モスクワ大学心理学部教授。医科学アカデミー神経外科学研究所の病院にて脳損傷患者の失語症やその他の心理諸過程の障害を研究。ソ連邦教育科学アカデミー欠陥学研究所を経て、以降モスクワ大学および大学附属病院を拠点として、ヴィゴツキー没後の現代ソビエト心理学の発展を主導した
天野清[アマノキヨシ]
1936年東京生まれ。1966年東京教育大学大学院博士課程(実験心理学)修了。国立国語研究所所員、九州大学助教授を経て、国立教育研究所第三研究部室長。教育学博士。1972‐1973年、モスクワ大学留学。1975‐1976年、ソ連邦科学アカデミー心理学研究所派遣研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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