出版社内容情報
【紀伊國屋書店チャンネル】
■かいだんみまん【怪談未満】
怪談とまではいかないけれど、今もわからないままのこと、
ずっと腑に落ちずにいること、少しゾッとしたときのこと。
■あらすじ
冷蔵庫と収納棚との隙間にいる〈なにか〉、
メールの文面から生まれたもう一人のKさん、
国内線のスープと結びつく祖母の死の記憶、
そして、私の中に初めて〈人間〉が宿った日――
〈日常の不気味〉と〈産むことの不思議〉をテーマに、
なんとも腑に落ちない話ばかりを集めた27篇のイラスト・エッセイ。
数多くの装画やグッズデザインなどを手掛けるイラストレーターであり、
エッセイストとしても評価される三好愛の日常的非日常な世界へご招待。
“自分の中に自分以外のなにかがあり、自分の意志とは関係なく変化していく過程は、とても不思議なもので、その不思議さに、妊娠中はずっと振り回されながらも、魅了されていました。出してしまえば、それはただただかわいい人間だったわけですが、なにが入っているのか直接見たりさわったりできない出産までの約九カ月間は、内部から自分の体が乗っ取られ、じわじわと自由を奪われていくような、奇妙な夢を見ているみたいな、忘れがたい時間でした。”(「なにかいる」より)
内容説明
“日常の不気味”と“産むことの不思議”。なんとも腑に落ちない27篇。
目次
第1部 日常の不気味(モフっとしている;あえぎ声の輪郭は;幽霊の手;お母さんじゃないもの;ランドセルの不思議 ほか)
第2部 産むことの不思議(なにかいる;名前と離れて;松重豊が憎い;怪しい戌の日;胎盤のもくろみ ほか)
著者等紹介
三好愛[ミヨシアイ]
イラストレーター。装画と挿絵を数多く手がける。初の著書『ざらざらをさわる』(晶文社)は「キノベス!2021」15位にランクイン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
sayuri
たいぱぱ
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
shikashika555