内容説明
日本のスポーツ発展の礎を築いたのは、江戸の庶民だった!古代以来の伝統をもつ日本のスポーツ文化は、世界史上稀に見る平和な時空間で高度に発達した。走り、投げ、力と技と知恵を競い合い、時には賭博もする。江戸時代のスポーツ事情を豊富な図版資料とともに解き明かす初の事典!
目次
第1部 全身を使う(走る;歩く;踊る)
第2部 用具を使う(投げる;飛ばす;ボールゲーム)
第3部 力と技と頭を使う(力くらべ;技くらべ;知恵くらべ)
著者等紹介
谷釜尋徳[タニガマヒロノリ]
1980年生まれ。東洋大学法学部教授。日本体育大学体育学部卒業、日本体育大学大学院体育科学研究科博士後期課程修了。博士(体育科学)。専門はスポーツ史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skr-shower
2
今はウォーキングと言うが昔は歩くしかないのだから健脚!綱引きも昔からあったのか、雪だるまが必勝だるまみたい、とか超速参勤交代みたいに健脚を誇ったりなど、楽しく読めた。昔、畳一畳分位の凧を節句に上げてたが、あれもスポーツ…2021/01/08
zuzu
1
江戸の人々は賭け事とお祭り騒ぎが大好きだったのね。 お伊勢参りや富士登山に事前準備なしで挑むなんて、健脚に驚いた。2023/03/16
momen
0
スポーツとあるが江戸時代に流行った遊芸や趣味などアクティビティ全般の解説。登山旅行や弓矢競技、季節のイベント、鬼ごっこや竹馬等子供の遊び、芝居や見世物、かるたや双六など広く浅く網羅。解説は全体的にざっくりで調べ不足みたいなところも散見されるが、当時の絵を各項目ごとにいくつも引用している所は良い。遊びを巡るビジネスや商品、賭博なども含め江戸時代の流行を大体知れる本。なお本文に「雪玉は石と違い体に当たっても安全」とあるが、実際は雪玉の固め方や雪の状態によってはかなり硬くなり顔面とかに当たると非常に危険。2024/02/27