天使の鐘

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天使の鐘

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  • サイズ A5判/ページ数 474p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784760147533
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

歌声で共鳴し、引かれ合う生き別れた相手。彼女と舞台上、再び音で出会ったとき―18世紀、美しい歌声で人々を魅了した、カストラート(去勢歌手)。「天上の楽器」となった少年の物語。闇より声を取り戻す、ある楽人の詠む叙事詩。ヨーロッパ歴史ノベル・セレクション第3弾!

著者等紹介

ハーヴェル,リチャード[ハーヴェル,リチャード] [Harvell,Richard]
アメリカ・ニューハンプシャー生まれ。ダートマス大学で文学を学ぶ。本書『天使の鐘』は、彼の処女作で、世界十数ヶ国語に翻訳される。現在、世界で最も古い出版社と呼ばれるスイス・シュヴァーベ社傘下のベーグリ社の編集長を務め、妻と三人の子供とともにバーゼル在住

栗原百代[クリハラモモヨ]
早稲田大学第一文学部卒業。東京学芸大学修士課程修了

北沢あかね[キタザワアカネ]
早稲田大学文学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

32
モーゼスの回りには常に鐘がつきまとう。物ごころついた時に母がついていたのも鐘であり、母が死んだ時に鳴っていたのも鐘、そして寂しい彼の幼年時代を彩る唯一の音も鐘だった。鐘の音は神の恩寵をもたらす一方で、その凄まじい音は人の鼓膜を破る凶器ともなる。つまりは、使う人間次第で善にも悪にもなる。人もそうだ。出会う人によって運命を変えられる。オルフェウスはこの作品のモチーフとして様々な所に使われる。失われたものを取り戻そうとするモーゼス自身にオルフェウスが仮託。実在の人物は作曲家グルックとカストラートのグァダーニ。2017/01/08

花林糖

19
18世紀スイス連邦の寒村で、最底辺の身分で生まれたカストラート・「天上の楽器」となった少年の物語。好みの要素が沢山含まれていてとても面白く読めた。大修道院や聖歌隊での陰鬱さや、読み心地の悪さを感じる描き方は◎。ただ主人公に余り好感が持てなかったのが残念。2016/12/13

秋良

16
非凡な才能を持ち、カストラートにされた少年の音に彩られた人生。足りないものを補い合うかのように、彼の周りに集まって手を差し伸べる人たちは怒りっぽかったり醜かったりそれぞれ不完全。片脚に障害をもつ少女と共に生きるため、不完全な者同士が団結してことにあたる。一人称で丁寧に話が進んでいくせいか、読むのに少し時間がかかった。親から子への愛、歪な愛、庇護する者への愛、様々な愛に生きて自分を恥じない人たちの物語で、読後は寂しくも清々しい。2023/02/20

東雲

12
18世紀、スイスの寒村。耳の聞こえない母と、教会の鐘を父として育った少年。鐘の音に育まれた類い稀なる耳と、誰もを魅了する美しい声。その才能故にカストラートとされた少年。想いを寄せる少女と、己の肉体への羞恥と葛藤。心を通わせた二人の引き裂かれた愛。再び愛を手にするまでの、愛と音楽の物語。長い、長い時間を掛けて読みました。続きを読みたいのに、この物語にずっと浸っていたかった。音の反響の描写に想像力を駆り立てられる。二人の音の反響が官能的ですらある。ここに確かに愛があるのだと感じられる。何度でも読み返したい。2016/12/28

つくし

3
カストラートとされた少年の話として、父の物語を紐解くように、ニコラスなる人物が語り始める。父の話であり、母の、そして名の由来となった人物の話である事を思うと、天使の歌声と称されたカストラートの物語だけでなく、彼の、自分自身の運命を切り開くに値する人々との出会いが崇高なものに思われる。悲哀も喜びも溢れんばかりの、力強い物語でした。2022/04/17

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