出版社内容情報
★5月8日付産経新聞書評<「エコ」追求が民族浄化へ>、同誌Web版でも読めます。
★本書は『書評空間 KINOKUNIYA BOOKLOG』にエントリーされています。
内容説明
ナチス農本主義とシュタイナー農法は、反発と歩み寄りを繰り返しながらファシズム時代を共有した。生命共生国家はなぜホロコーストに行き着いたのか。エコロジーに潜む危険性をナチ農政に読む。
目次
プロローグ―「人間中心主義」から「生物圏平等主義」へ
第1部 生成―一九二四~一九三三(「バイオ・ダイナミック農法」の誕生と展開―ドイツ・ブレスラウ一九二四年;「インドール方式」の誕生と展開―イギリス領インド一九二五年;「農民と自然の関係」をナチスはどう捉えたか?)
第2部 混淆―一九三四~一九四一(緑色の第二革命;生命法則;バイオ・ダイナミック農法の実践者たち ほか)
第3部 変容 一九四一~一九四五(有機農業と植民地主義―再生産される故郷、「生命空間」;強制収容所における有機農業―ドイツ栄養・食糧研究所;同時代の小農主義―ソ連、満洲、北海道)
エピローグ―「ナチス・エコロジズム」とは何か?
著者等紹介
藤原辰史[フジハラタツシ]
1976年旭川市生まれ。1999年京都大学総合人間学部卒業。2001年京都大学人間・環境学研究科文化・地域環境学専攻修士課程修了。2002年京都大学人間・環境学研究科文化・地域環境学専攻博士課程退学。2004年京都大学博士(人間・環境学)。京都大学人文科学研究所文化生成部門助手
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感想・レビュー
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