出版社内容情報
2015年度に成蹊大学文学部創立50周年企画として開催された講演会、講談を基礎としつつ、今日の状況や隣接領域などとの関係や各専門領域における研究を通して、人文学の意義を主題的に論じる。
成蹊大学文学部学会[セイケイダイガクブンガクブガッカイ]
内容説明
危機と不安の時代を、しなやかに生きる人文学。
目次
1(成蹊は人をつくる;学びと理解の場としての大学と人文学;ショートタイム的思考の呪詛に抗って)
2(セイレーンの誘惑―ホメーロスの叙事詩『オデュッセイア』から;近代トルコの諷刺と戯画;人文学における脱構築と精神分析の再考―『ダロウェイ夫人』の修辞学的狂気をめぐって;人文学の役立て方―『アナと雪の女王』をめぐって)
3(短歌と私―前田透先生との時間;日本古代史研究と“大きな物語”の終焉;歴史と文学のあいだ―頼山陽『日本外史』をめぐって;新作講談「中村春二伝」の誕生―「実践する日本文化」授業報告)
4(時代のこころと心理学;人文学とメディア学―「文字」から考える;ピンピンコロリは健康長寿か?)