出版社内容情報
「夢を現実にした人びとの驚くべき真実の物語」――ホーマー・ヒッカム(『ロケット・ボーイズ』著者)
スペースXは設立から20年足らずで,大規模な低軌道衛星群を構築し,再利用可能なロケットを実現させ,民間企業としてはじめて軌道上への有人飛行を成功させた.しかし,スペースXが航空宇宙産業で確固たる地位を確立するまでは,打ち上げ試験で失敗を繰りかえし,資金の枯渇を心配しながら開発に奔走する新興企業にすぎなかった.山あり谷ありの道のりを,イーロン・マスク率いるスペースXはいかに乗り越えてきたのか.本書では,2002年の草創期から2008年までつづくファルコン1ロケットの4回の打ち上げを中心に,航空宇宙産業のパイオニアとなるまでの知られざる日々を描き出す.長年にわたりスペースXを取材し,ジャーナリストとしてその内部事情に接近してきた著者が,イーロン・マスクを含む数十人の技術者,技能者,経営陣などへの独占インタビューに基づき,スペースXの波乱に満ちた幕開けの舞台裏に迫る.
【目次】
プロローグ 2019年9月14日
1 草創期 2000年9月~2004年12月
2 マーリン 2002年8月~2003年3月
3 クワジェリン 2003年1月~2005年5月
4 フライト・ワン 2005年5月~2006年6月
5 ロケットを売る 2002年8月~2006年8月
6 フライト・ツー 2006年3月~2007年3月
7 テキサス 2003年1月~2008年8月
8 フライト・スリー 2008年5月~2008年8月
9 8週間 2008年8月~2008年9月
10 フライト・フォー 2008年9月29日
11 つねに限界の先を目指して 2008年9月~2020年5月
エピローグ
謝辞
おもな出来事
ビュレント・アルタンのトルコ風グーラッシュ