死生観の時代―超高齢社会をどう生きるか

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784759315813
  • NDC分類 498
  • Cコード C0095

内容説明

「あるがまま」に生きよ。晩節の知識人が考える、本当に幸せな老い方とは。『神経症の時代』で開高健賞正賞を受賞した著者による最新作。

目次

なぜ「死生観の時代」か
死の観念を希釈化させて幸福に生きられるか
癌検診の無効性を実証する研究のさまざま
癌検診の「大罪」
医療はすでに限界にきている
医学の発達が死亡率を減少させたのではない
あるがままの思想
人間の幸福は仕事の中にある
医療の社会的役割は終わった

著者等紹介

渡辺利夫[ワタナベトシオ]
1939年山梨県甲府市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。同大学院博士課程修了。経済学博士。筑波大学教授、東京工業大学教授、拓殖大学学長、総長を経て、同大学学事顧問、東京工業大学名誉教授。日本学術会議会員。正論大賞。著書として『成長のアジア 停滞のアジア』(講談社学術文庫、吉野作造賞)、『開発経済学』(日本評論社、太平正芳記念賞)、『西太平洋の時代』(文藝春秋、アジア太平洋賞大賞)、『神経症の時代 わが内なる森田正馬』(文春学藝ライブラリー、開高健賞正賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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みぃ

1
病むことをあまりにも神経質に忌み嫌い、健康をひたすら追い求める生き方は、不要な不安と恐怖を生む。瞑想の有益性、森田療法の森田生馬氏の考え方、延命治療が如何に残酷なものか、ご自身の最後(死)を具体的にどうしたいかなど、超高齢社会を生きる今、大変参考になり面白かった。但し、前半の人間ドック、ガン検診は不要論には賛同出来なかった。 ⭐︎32023/04/02

くらーく

1
近藤さんは早逝してしまいましたが、どんな気持ちだったのでしょうなあ。経済学者である著者の死生観ですが、ほぼ同意ですね。生活習慣病というか老化に医療は不要ですわ。過去があり、その結果、体のどこかしらの機能が不全になる。きっと「無茶し過ぎよ」とか「もう少し大切に扱えよ」とか、体も言いたかったのかもしれんな。ま、個別の寿命ですわな。 最後の「子供たちへ」は参考になるな。ある程度、エンディングノートらしきものは作ってはいるけど、ちゃんと子供に自分の死後の事まで言っていないものなあ。始末は大事よね。2022/10/01

紙狸

0
2018年2月刊行。筆者は、かねてから精神医学の森田生馬についての深い造詣で知られる。この本では、森田生馬と、仏教哲学者、鈴木大拙の思想に共通性があると指摘する。抽象論ではなく、自分の経験に即して、死生観を語る。自分の最期にいかに対処してほしいかを子供たちにあてて記した文書までも公開している。2018/02/13

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