出版社内容情報
1894年12月号に初めて日本に関する記事が米ナショナル ジオグラフィック誌に登場してから、2012年2月号の東日本大震災および福島原発事故まで、約120年にわたる日本の変遷を、秘蔵写真でひもときます。米国、世界が日本をどのように捉えてきたのか、歴史書としても楽しめる1冊です。約300点以上の写真の中には、今まで掲載できなかった貴重な写真も収録しています。*2003年発行の「アーカイブ・ブックス 日本の100年」に記事を追加、再編集しました。
内容説明
1894年から2012年まで、ナショジオが書き、撮った日本に関する記事を集大成。
目次
1894年12月号 明治新国家の指導者
1896年9月号 三陸地方を襲った大津波
1898年12月号 日本の発展・成功を確信
1899年9月号 日本の輸出に警戒の目
1901年2月号 日本と中国を比較する
1904年5月号 日本に学ぶ和紙と竹
1905年5月号 日本の漁業
1907年10月号 高野山
1908年4月号 日光、その美しさの秘密
1911年11月号 シンプルライフが日本の原点〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HMax
16
エキゾチックジャパン!!アメリカの読者を意識すると、どうしてもアメリカにはない風変りな風習や景色が中心となるのでしょうけど、戦前の日本は、今のブータンのように幸福度No.1だったんだなーと感じる写真の数々。荒川の無人わらじ販売所、急病人を運ぶ籠、障子張り替えの前に落書きする子供たち。戦中戦後は上から目線が続き、1980年代からはディスカバージャパンへ回帰。No.1は東京ー大連 定期便の「エアガール」2018/12/02
フリスビー
13
幕末から関東大震災、太平洋戦争と、まさに激動の100年を素晴らしい写真と共に振り返ります。文章は、あくまで西洋から見た日本という感じで、のぞき見趣味的なところもありますが、写真だけでも見る価値はありますね。2013/09/29
ふろんた2.0
12
外国から見た日本の100年。戦後の日本の民主化の捉え方が新鮮。2015/12/30
勝浩1958
8
私はなぜ遠い昔を写した写真に魅せられるのだろう。その時代の雰囲気を味わってみたくてたまらない。明治から大正、そして昭和30年代頃まではまだまだ日本は貧しかった。でも、そこには今では失われてしまった美しさが人々の生きざまの内に残っていたように想うからなのであろうか。1930年5月号に掲載された「東京・芝の増上寺での花見風景」の静謐感が何とも言えず美しい。これぞ、日本という一枚である。2014/09/11
白玉あずき
8
度重なる自然災害、重労働となった稲作中心の農業、日本の風土が作り上げた日本人の気質に言及する記事が特に心に残りました。欧米人らしいステレオタイプな日本文化記事もあるが、我々の気づかない一面を指摘されることも勿論あるわけで、何かこそばゆく面白い。他者の目からみる自画像ってのは、怖ろしくもあり嬉しくもあり。太平洋戦争時の満州の戦略的価値について触れた部分も大変良かった。2013/02/19
-
- 和書
- 完全版土地 〈20巻〉