鯛と羊―日本と中国、食から見る文化の醍醐味

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784759310795
  • NDC分類 810.4
  • Cコード C0095

内容説明

海洋国家と牧畜国家。魚の国と羊の国。食べものの違いでここまで文化が変わる!生活が変わる!発想が変わる。

目次

第1部 海の幸から発展した文化 山の幸から発展した文化(鯛と駱駝、それぞれのキーワード;美しい女性を表現する白魚と凝脂;人泣かせの魚と家畜;呼び分けられるか、豚肉の部位名、魚肉の部位名;中国人の忌みもの、日本人の滋養)
第2部 暮らしに見える海洋文化と牧畜文化(贈答品に表れる海のものと畜産もの;日本のグルメ、中国のグルメ、それぞれの好み;中国では「肉食者」は金持ち;「食は精きを厭わず」;中国の「八珍」のこだわり;中国人は淡水魚を珍重する)
第3部 海洋文化、牧畜文化が発想する言葉(隠語と謙譲語;慣用語のおもしろさ;漢字と会意文字;国字と海の魚;遊刃有余)

著者等紹介

莫邦富[モーバンフ]
作家・ジャーナリスト。1953年中国・上海生まれ。上海外国語大学卒業後、同大学講師を経て、85年に来日。日本にて修士、博士課程を修了。知日派ジャーナリストとして、政治経済から社会文化にいたる幅広い分野で発言を続け、「新華僑」や「蛇頭(スネークヘッド)」といった新語を日本に定着させた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ともとも

1
中国人は法螺を吹かない。牛の皮を吹くのである。だから余計に注意が必要。 海洋文化と牧畜文化。環境の違いから言語表現も異なるかたちで進化してきた。 その足跡を辿るにはやはり漢字は重宝する。違いがくっきりと浮かび上がるのである。 同じ「魚」という字を見ても、日本は海水魚で中国は淡水魚が食の中心。 文化的背景が異なるから、当然、翻訳不可能な領域が多数。同字異意は当たり前。 価値観は違って当然。生まれる前からの文化的背景があるから、感覚的に食するのを受け付けないものも出てくる。作者は海胆が苦手らしい。 如何に頭で2012/06/05

未来来

1
海洋文化の日本と牧畜文化の中国を意識しながら、日本語と中国語の表現の違いについて取り上げています。著者が日本語を学び、翻訳の仕事もしている中国人という事もあり、文化の違いとしては主に言葉を取り上げています。言葉以外にも実際に食べ物に関して日本人や中国人が日常何気無く持っている考え方の違いや贈答に見る違い等も幾つか挙げられています。著者の体験や考察が主。日本人なら知っているだろうという内容が、結構日本人が知らない日本語の部類に入るような気がしました。《大学図書館》2009/11/17

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