感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中玉ケビン砂糖
55
(検索にかからなかったので代筆)『部落の私たちがリモートで好き勝手にしゃべってみた。』部落解放・人権研究所。薄いブックレットではあるがその内容は根深い。最近ではこれ見よがしなレイシズムこそ減ったものの、新たな課題として「マイクロアグレッション」「行政の四角四面な方針」が挙げられている。「ここでは差別など存在してないよ」といった語義矛盾や、「僕らは差別なんてしないよ」「そんなの気にしなきゃいいじゃん」などの無知さからくる誤謬だ。差別意識自体がなくなることは考えづらい。であれば、2022/09/11
guanben
2
最新の研究成果をもとに部落差別の歴史を紹介。中世からその存在らしきものは確認できること。最下層の身分だったのではなく、社会秩序から弾き出された「外」の存在だったこと。近世になり制度としてその身分が固定されていったのは警察、遺体や死体処理、皮なめし等の特殊技能を持っていたためニーズが高く、その存在が貴重だったから。明治になり所謂「解放令」が出されたのは地租改正に伴い税金の取りっぱぐれがないようにするため等々。学校で習ってきたこととはちょっと違ってて驚いた。カムイ伝は描き直しが必要だな。2024/05/30
ひろ
1
大学で使用した教科書ですが、すべて語り口調で書かれているので読みやすかったです。高校までさらっとしか習ってこなかったことでしたが、部落差別の歴史についてしっかり学べました。2016/07/04