出版社内容情報
清の第十七皇子・愛新覚羅永?お抱えの?點師見習いとして北京で働く仏華ハーフのマリー。
彼女は菓子職人として独立したいだけなのだが、御年八十の乾隆帝の譲位も迫り、周囲がその存在を放っておいてはくれない。
政争、フランス革命の結末、敬愛する主人夫妻に降りかかる受難……。
荒波に翻弄されながらも、夢を目指し奮闘する、激動の清国パティシエライフ、いよいよ佳境へ!
内容説明
清の第十七皇子・愛新覚羅永〓(えいりん)お抱えの〓點師(パティシエール)見習いとして北京で働く仏華ハーフのマリー。彼女は菓子職人として独立したいだけなのだが、御年八十の乾隆帝の譲位も迫り、周囲がその存在を放っておいてはくれない。政争、フランス革命の結末、敬愛する主人夫妻に降りかかる受難…。荒波に翻弄されながらも、夢を目指し奮闘する、激動の清国パティシエライフ、いよいよ佳境へ!
著者等紹介
篠原悠希[シノハラユウキ]
島根県生まれ。神田外語学院卒業。プログラマー、介護職などを経て、2013年、第4回野生時代フロンティア文学賞を受賞し、受賞作を改稿、改題した『天涯の楽土』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
43
マリーは独立をしたいのですね。菓子職人として自分の力を磨いていきたいということでしょうか。しかし、周囲は存在を放っておかないのが現実。荒波に翻弄されながた夢を目指すマリーを応援したいです。2023/09/16
kagetrasama-aoi(葵・橘)
36
「親王殿下のパティシエール」第七巻。副題は『糕點師の昇格試験』フランス革命の情報を宣教師から聞いたマリーの悲痛な嘆きに胸が痛くなります。故国のフランスをはなれて遠い清国でパティシエールの修業に励むマリー。永璘との関係も気になるところですが。確かに技量のある人間をパトロンとして面倒をみるのは西欧では当たり前の文化、でも、男性と女性では割りきれないのが普通でしょうか?永璘とニオフル氏の関係が凄く素敵なんです。皇位継承に巻き込まれず幸せに暮らしてほしいです。まあ、末の皇子なので大丈夫だとは思いますが。2023/10/19
よっち
35
清の第十七皇子・愛新覚羅永璘お抱えの糕點師見習いとして働く仏華ハーフのマリー。御年八十の乾隆帝の譲位も迫る中、難題に直面しながらも夢を目指し奮闘する激動の第七弾。菓子職人として独立したいだけなのに、周囲がその存在を放っておいてはくれないマリーの現状。敬愛する宣教師の死、ますます混迷を極めてゆく祖国の状況、そして敬愛する主人夫妻や自身にも次々と降りかかる受難。なかなか難しい立ち位置にいるがゆえに、彼女自身もまた理不尽な状況に陥りがちでしたけど、周囲の助けも得ながら苦難を乗り越える展開はなかなか良かったです。2023/03/15
はなりん
22
シリーズ7巻目。現皇帝が退位することに。それに伴いマリーの周りも不穏な事が起こる。皇帝に命令された龍のお菓子作りの妨害にあったり、マリーの出自を上奏されピンチになったり、不穏の連続。なんとなく、マリーは永璘とは離れていくのかしら?マリーがどこを目指していくのか気になる。2023/07/08
きょん
17
フランスパンとカヌレの龍って確かに中華の恐れ多い感じよりはユーモラスかも。乾隆帝の譲位にまつわるトラブルとマリーのレシピ集出版がメイン。2023/03/31