出版社内容情報
L県正護市北区で起きた連続放火殺人事件に対処すべく、鳥越恭一郎ら捜査一課強行犯係の面々は、正護北署へと向かう。
捜査線上にあがる怪しげな者たちを「相棒」の鴉らと追い詰めていく恭一郎。
だが捜査開始の翌日、さらに六名が死亡する第二の放火事件が発生する……。
区長が推進する再開発を目前に、その土地に蠢く「火」に魅入られし者たち──。
数十年に及ぶ血の連鎖と火焔に揺らめく街の秘密を、恭一郎は果たして暴けるか?
内容説明
L県正護市北区で起きた連続放火殺人事件に対処すべく、鳥越恭一郎ら捜査一課強行犯係の面々は、正護北署へと向かう。捜査線上にあがる怪しげな者たちを「相棒」の鴉らと追い詰めていく恭一郎。だが捜査開始の翌日、さらに六名が死亡する第二の放火事件が発生する…。区長が推進する再開発を目前に、その土地に蠢く「火」に魅入られし者たち―。数十年に及ぶ血の連鎖と火焔に揺らめく街の秘密を、恭一郎は果たして暴けるか?
著者等紹介
櫛木理宇[クシキリウ]
1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回ホラー小説大賞読者賞を受賞。同年『赤と白』で第25回すばる新人賞も受賞。幅広いオカルトの知識と魅力ある若々しいキャラクターで人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
148
鳥越恭一郎シリーズ第2巻。イケメンで鴉が友達・・それしか記憶にない私に自分で呆れる。鴉は苦手な鳥だけど、このシリーズでは好い味出していて、今後も楽しみにしている。今回は連続放火殺人事件だ。火事は恐ろしい。過去に囚われ、血に縛られ、火が全てを覆い隠すのか・・まさしく業火と呼ぶに相応しく、櫛木作品に欠かせないクズ野郎も存在する(褒めてます)まだまだ鳥越恭一郎と一緒に事件に対峙したい感じで次も楽しみにしている。2023/03/31
モルク
111
鴉と意思疏通のできる刑事鳥越シリーズ第2弾。連続放火事件が発生しついには犠牲者まで出してしまう。IRを廻り対立する派の仕業かと思われたが、そこには過去の事件が世代を越えて染み付いていた。地域の消防団の英雄だった男が父を越えられないというコンプレックスがおこした事件。そしてその男に憧れながらも嫉妬する弟、さらに暗い過去が男の息子にまで及ぶ。イケメン刑事鳥越がその美貌を活用し、そして鴉の助けをかりて真実を導く。父と息子の悲しさがしみた。2023/11/01
ma-bo
103
鴉と意思疎通が出来る特殊能力?のある刑事鳥越恭一郎が主人公の第2弾。超イケメンであえて表向きは明るくふるまっているが実は暗い生い立ちがあり、心を許しているのは鴉だけという鳥越。連続放火事件が起こり土地開発の賛成派、反対派の確執と思われた所、地域の消防団での過去やこの土地での世代を越えた因習が絡んでいく。1作目で鴉が活躍するのはどうかな?とは思いもしたけど…刑事としての捜査のリアルさと、主人公の異能のアンリアルさのバランスは流石櫛木さん、上手いです。(鴉と意思疎通出来るのを周りは知らない設定)2023/08/04
タイ子
94
鴉が唯一の友達、捜査一課刑事・鳥越。かといって内気とか人見知りでもなく(だったら刑事失格)人前では仮面を被ったようにイケメンぶりを大いに発揮、ジョークもお手のもの。誰もが二度見するイケメンとはどんな顔なのか、一度は拝んで見たいもの。そんな彼が今回挑む事件は連続放火殺人。面白いのは、事件の所轄署に配属になるとその管轄にいる鴉たちにも挨拶に行くこと。相棒となる鴉たちがいい仕事するんですよ。忌まわしい過去の出来事が現在に蘇り、知られたくない過去が事件を呼ぶ。味方になれば頼りになる、敵になれば最も怖い鳥、カラス。2023/03/24
NADIA
71
カラスと意思疎通を取ることができる主人公。その能力のおかげで事件を真相解明に素早く近づくことができる。でも「カラスと意思疎通が取れる」という能力がチートだよね。作中では、学力と無関係に5桁の掛け算が素早くできる能力みたいなものと語られている。確かに私が苦手としている、一度見た人の顔と名前は忘れない能力を持つ人にリアルで会ったことがある。よく聞くところでは絶対音感を持つ人なんかも、そういった能力のひとつなんだろうなあ。そうそう、主人公はイケメン設定だから映像向きだと思う。2024/03/03