内容説明
先代・吉宗の遺命で幕政の中心を米から金へ転換する改革を進めるお側御用取次・田沼主殿頭意次。その手伝いをしている両替商・分銅屋仁左衛門。二人は腹を立てていた。分銅屋の用心棒・諌山左馬介を御家人殺しの下手人として、会津藩の留守居役高橋外記に売った人物がいる―田沼意次は高橋外記に牙を剥き、分銅屋は南町奉行所の御用聞きを呼び付けた。左馬介は日々実直に務めを果たすが、柳橋芸者・加壽美こと御庭番の村垣伊勢と分銅屋の女中・喜代との間で板挟みに。真面目で正直な主人公が大人気、シリーズ第九作。
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年、大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業、歯科医師。97年に「身代わり吉右衛門」で桃園書房主催第20回小説クラブ新人賞佳作、2010年に単行本『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第16回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
89
日雇い浪人生活録9作目 2020.05発行。字の大きさは…小。親の代からの浪人・諫山左馬介を通して江戸時代後期の「お金」について書いた物語です。此度は、分銅屋仁左衛門が手に入れた鐚銭を、御側御用取次の田沼意次に見せると。意次から、鐚銭がどこから出てきたか調べを依頼されます。それを左馬介が調べます。どんどん話を広げていきます、ついて行くのが大変です。公儀お庭番で人気の美人芸者・加壽美と、分銅屋の嫉妬深い美人年増女中・お喜代の二人が、左馬介に絡んでくり広げる女の戦いが物語を少し華やかにしています。🌿続く→2021/01/10
とし
74
日雇い浪人生活録「金の色彩」9巻。側用取次田沼意次と雇い主分銅屋仁左衛門に見込まれれるは、お庭番村垣伊勢にも分銅屋の女中喜世にも惚れられ、モテモテの主人公日雇い浪人の諫山左馬介さんの行動が面白いですね。2020/11/09
Atsushi Kobayashi
15
このシリーズは無理があるようですね。説明文が長すぎです。3ページぐらいあることがあります。 「破斬 決定版」の方がテンポが良くって面白かったりします。2020/05/16
蕭白
11
御三家の登場で、話がどう展開していくのか楽しみです。2020/09/12
わたしは元気
8
うーむ、どんどん混沌としてきていますね。 どんな結末になるのでしょうか?2021/02/09