内容説明
何者かに暴行を受け、記憶を失った甲斐享。彼が口にする断片的な言葉から、杉下右京が事件の真相に迫る「森の中」、右京とロンドンで知り合った女性が、死の間際に遺した言葉が、警察庁の存在を根底から揺るがす事実に繋がっていく「アリス」、死亡した議員秘書のパソコンから、事件の謎が浮かび上がってくる「オフレコ」など6篇を収録。連続ドラマ第11シーズンの第7話~第13話を収録。
著者等紹介
輿水泰弘[コシミズヤスヒロ]
1960年生まれ。フリーのコピーライターを経て脚本家デビュー
櫻井武晴[サクライタケハル]
1970年生まれ。東宝のプロデューサーとして映画を手掛けた後、脚本家として独立
戸田山雅司[トダヤママサシ]
1962年生まれ。大学在学中から劇団「第三舞台」に参加。「奇妙な出来事」で脚本家デビュー
徳永富彦[トクナガトミヒコ]
1974年生まれ。脚本・監督作品がハノーヴァー国際映画祭でグランプリを受賞し、各国で高い評価を得る
太田愛[オオタアイ]
大学在学中より始めた演劇活動を経て、1997年に脚本家デビュー
金井寛[カナイヒロシ]
1963年生まれ。会社員を経て、脚本家、構成作家に
碇卯人[イカリウヒト]
1960年生まれ。某ミステリ作家の別名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二分五厘
18
『幽霊屋敷』怪談に異様に右京さん、いきいきしてない?『森の中』ここでも…意外に霊感が強いカイト君とそれに嫉妬する右京さん(笑)。『アリス』57年前に失踪した少女。鍵を握る国枝文書と華族の財産の行方は。時間の止まったお茶会。『オフレコ』伊丹・芹沢・米沢・角田(爆)の合コン開催。やらかした伊丹さんが特命と行動する。特命係は諸刃の剣。『幸福な王子』安定の陣川警部補登場。"抜けてる二枚目""陣川モード"なる二ツ名をお持ちのようで。そんなことより、霊感強かったら相棒に引き抜かれたかも?ですね。2016/12/20
おばけりんご
17
相棒season11の第7話から第13話の6編を収録した中巻です。個人的に大好きな太田愛さん脚本の『アリス』イタミンが、合コン相手に振り回される回の『オフレコ』、残念キャラの陣川君シリーズ『幸福の王子』、再出演の一郎君が関わってくる『幽霊屋敷』が収録されていて読み応えがありました。文章で読むとドラマとはまた違った雰囲気で楽しめますね。カイト君と右京さんのコンビも息があってきて、薫ちゃんや神戸君とはまた違った感じで楽しいです!意外と右京さんも柔軟性あるんですね。次回も楽しみです。2014/03/16
ごへいもち
16
テレビ版を見ていないので後ろの方の配役一覧が楽しかったりする。畠中恵の解説も良いな2014/10/01
Yobata
11
相棒11の7から13話までのノベライズ。「幽霊屋敷」「棋風」「森の中(猛き祈り)」「アリス」「オフレコ」「幸福な王子」。新相棒・甲斐享が登場したシーズン11。熱血で伝説的だった初代相棒・亀山薫,警察庁の庁内Sでありながら特命係に下った二代目相棒・神戸尊と比べ、あまりぱっとしない話が続いていたので、ぶっちゃけ忘れていたものも多数wしかし甲斐享に対するの相棒の信頼度合は最初から高く、特に「森の中」は早い。何者かに暴行を受けて記憶を失った甲斐享の断片的な記憶から右京が事件を解決していく話。竹筒と鈴の音だけで→2014/01/08
Ryuji
5
★★★★☆即身仏になろうとした人をかばう『森の中』が印象的であった。法律についてあまり詳しくないので良く分からないが、今の世で本当に即身仏になろうとする行為は自殺に当たるのであろうか?これを知っていて見逃すことは自殺幇助となるのであろうか?行為そのものは個人の宗教観もありどうなのだろう(憲法では信教の自由も保障されているし)?伊丹が前面に出てくる『オフレコ』も面白かった。あらためて伊丹はいい奴だなと思った。2015/07/01