内容説明
神田明神のお膝元である神田の一角に『稲荷書店きつね堂』という小さな書店があった。お店の敷地内には小さな鳥居と、お稲荷さんの祠が祀られており、そのそばでは、対の白狐像がお店の様子を見守っている。店主のお爺さんは白狐像を「ヨモギ」「カシワ」と名付けて可愛がっていた。ある日、お爺さんがヨモギの目の前で倒れてしまう。助けを呼びたいヨモギだが、白狐像である自分では動くことも出来ず、困っていたところに―。待望の新シリーズ開店です。
著者等紹介
蒼月海里[アオツキカイリ]
宮城県仙台市生まれ。日本大学理工学部卒業。元書店員。漫画原作も手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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柊文庫本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
180
今すぐにでも閉店しそうなお爺さんの書店を救うために人の姿になった白狐のヨモギ。客を呼び戻し、本屋さんを再建させるヨモギの姿がなんともたまらなく、素直で純粋でかわいいですね。狸の菖蒲や、謎の黒猫の青年、まだ他の動物が人の姿になって、登場してくるのかな。ヨモギの前向きの姿は見習いたくなるし、これからどうなるか楽しみな優しさの固まりいっぱいのシリーズです。2019/11/04
シナモン
140
購入本。舞台は東京神田。時代に取り残され、時が止まったような小さな本屋さん「稲荷書店きつね堂」。主人のおじいさんを助けるべく白狐像だったヨモギが奮闘する。ヨモギといっしょに小さな本屋さんの建て直しをしているようでワクワクした。生まれ変わるためのアイディア、うまくいくといいなぁ。可愛くていつも一生懸命なヨモギと彼を支える人たち。そして何やら妖しげなものたち…。稲荷書店きつね堂がこれからどう変わっていくか楽しみなシリーズです。2019/12/12
machi☺︎︎゛
123
稲荷書店きつね堂という老主人が営んでいる廃れた本屋を人間の姿を借りた白狐のヨモギが立て直していく話。装丁も可愛らしく読みやすい本だった。2019/12/19
ゆみねこ
77
蒼月海里さん、初読み。神田明神のお膝元にある小さな書店『稲荷書店きつね堂』。店主のお爺さんが突然倒れた時にお稲荷さんの祠の前の白狐像「ヨモギ」がその危機を救い、潰れそうなお店を手伝うことに。親切な書店員さんやちょっと怪しいタヌキなど個性的なメンバーが登場、この巻はまだ序章、次巻はもっと面白くなるかな?2020/06/23
雅
67
白狐のヨモギが書店を立て直すべく奮闘するんだけど、その姿が可愛くて可愛くて💕人間や人外の者達からの手助けも温かみがあって優しい作品。2019/12/31