出版社内容情報
あなたは誰かに、巧妙に心を傷つけられていないだろうか。見えない暴力=モラル・ハラスメントを解明し、生きる力の活性化を促す!
内容説明
加害者にも、被害者にも、第三者にもそれと理解できない、モラル・ハラスメント。「あなたのため」というモラルにしがみつき、相手の心に手錠をかける。自分が素晴らしいことをしているつもりで、実は相手の心を引き裂く。相手を愛しているのではなく、相手をサディズムで支配する。このようなモラル・ハラスメントをする人たちの心に潜むものとは何か―。その恐ろしい実態を解明し、どう向き合い対処すべきかを説く。
目次
序章 モラル・ハラスメントの現実
第1章 モラル・ハラスメントによる悲劇
第2章 モラル・ハラスメントの特徴
第3章 モラル・ハラスメントの心理的罠
第4章 モラル・ハラスメントはなぜ危険なのか
第5章 モラル・ハラスメントとの戦い方
著者等紹介
加藤諦三[カトウタイゾウ]
1938年、東京に生まれる。東京大学教養学部教養学科を卒業、同大学院社会学研究科修士課程を修了。早稲田大学名誉教授、ハーバード大学ライシャワー研究所客員研究員、日本精神衛生学会顧問。ラジオ(ニッポン放送系列)のテレフォン人生相談のパーソナリティを40年以上つとめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
お咲さん
6
モラルハラスメント関連本だと今回で6冊目になる。これまでの本に比べると少々読みにくさがあり、モラルハラスメントの予備知識がない状態で読むと、自分こそモラハラパーソナリティではと思い悩むような錯覚も起こしてしまいかねないので、モラハラそのものを知りたい場合はお勧めできない。ただ、この本の中で初めて出会った【感情的恐喝】という言葉、その内容は被害者こそ知っておいてほしいところである。知見を広めたい人向け。2023/10/25
晴柊のばあば
4
モラルハラスメントについて、しつこいくらい丁寧に書かれている。モラルハラスメントの被害者になりやすい人は確かにいて、加害者との親和性も高い。生きにくさを感じやすい世の中で、自分のプライドを維持するために弱い人に攻撃が向いてしまう。愛すべき家族だとしても。2020/02/08
こばまゆ
4
加藤先生、これ、ずいぶん、怒って書いたんじゃないかな?極端すぎて、とちゅう、吹き出し箇所も・・2015/11/29
みりん。
3
被害者側になった場合に、逃れる術をしっかりもっておくことは大事。加害者側にならないことももっと大事。2016/09/15
きょろすけ
1
「自分に気づく心理学」を随分前に読んで、自分の親や母方の親族との関係を見つめ直すキッカケになったので、今度はこちらをチョイス。今でこそ「毒親」という言葉が数年前から使われているが、このモラルハラスメントはそんな親や上司、友人なども含む。カレン・ホルナイやエーリッヒ・フロムの言葉を引用しながらモラルハラスメントの加害者と被害者構造、最終章にはモラルハラスメントとの戦い方にも触れている。人生がなぜか楽しくない、周囲と親とのバランスが何かおかしいと思った時、読んでみるのをオススメする2016/03/17