内容説明
浅草の「どろぼう長屋」で呑気に暮らしはじめた岡っ引きの六兵衛。損料屋の箱入り娘と夫婦になったはずなのに、嫁は何やかやと理由をつけて実家から戻ってこない。鬱々とした日々を送るなか、長屋では見掛けぬ艶やかな女が訪ねてきて、六兵衛が目を奪われているあいだに嫁の持参金二百両を盗まれてしまう。厳格な義父に叱られまいかびくびくしていると、一度は捕まったはずの白狐の一味がふたたび現れたという噂を耳にする。金持ちばかりを狙う貧乏人の味方、世直し大明神と呼ばれる白狐の正体とは…。情に厚い六兵衛が、世の理不尽に立ち向かう!傑作捕物帳、第二巻。
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年新潟県生まれ。11年の会社勤めを経て文筆の世界へ。緻密な構成力に、迫力のある剣戟と人間の濃やかな心の機微を併せもつ筆致で、多くの読者を魅了している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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