内容説明
当代の豊島屋十右衛門の祝言が近づき、京からの花嫁ご一行を鎌倉河岸の皆々は首を長くして待っていた。そんな折、政次は同心の寺坂より、女剣術家の永塚小夜どのが政次に会いたがっているらしいと聞かされる。どうやら小夜にも見合い話があるという――。十右衛門の祝言は無事に行われるのか? そして小夜にも幸せが訪れるのか!? 新入りの勘三郎、若親分の政次、いぶし銀の宗五郎……など金座裏が今回も大活躍。平成の大ベストセラー、記念碑的な第三十弾。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
139
このシリーズももう30巻目になってしまったのですね。池波さんと比較するとゆったりした感じです。それはそれでいいのでしょうが、今回は豊島屋の婚礼が中心となっていて、事件はそんなに大きな感じのものではなく、登場者全員の顔見世興行のような感じがしました。2017/05/10
とし
119
鎌倉河岸捕物控「嫁入り」30巻。なんだかんだとバタバタとしましたが、十右衛門さん春香さんの仮祝言が終わりましたね。宗五郎親分と若親分息もピッタリ、いつものように彦四郎と亮吉さんやり取り、おっと最後に勘三郎の初手柄、亮吉さん何とかなりませんかね~。2017/05/17
いつでも母さん
102
「人にはそれぞれ身の丈がある。体の大きさじゃない。分というやつだ。」彦四郎が亮吉に『押し付ける』気はないがと断って言った言葉が心に沁みる。嗚呼、そうだよね『足るを知る』この身にも充分応えます。独楽鼠の亮吉・・次巻あたりで何かしでかさなきゃいいのだけれど。若親分も一抹の不安を感じている様子だったし・・何はともあれ、豊島屋の祝言もつつがなく、又、小夜の再婚もめでたしめでたしで、良い気分で読了しました。2017/05/15
優希
41
無事、祝言があげられらるかどうかハラハラしながら読みました。2023/03/02
baba
35
鎌倉河岸シリーズも30巻です。若者だった長屋三兄弟も独身で相変わらずは亮吉のみ、安定の金座裏の面々。今まで出ていなかった豊島屋若旦那の祝言前に、何という不始末。オロオロする若旦那に比べ、嫁は偉かった。小夜の再婚も然り、女性が廻りにとらわれず落ち着いていました。2017/06/24