内容説明
浅草、雷門の目の前にある髪結つばめ床は、女将おちかの腕と気風が受けて、今日も繁昌している。そこへもたらされた不運な噂話―下谷広小路で暴れ牛にぶつかった娘が、自分の名や住まいをすべて忘れてしまったというのだ。両親を名乗り彼女を迎えに来たのは、何やら怪しい商家風の男女。さらに娘を乗せた駕篭は白昼の道中で忽然と姿を消した…。自由と謎を愛する“髪結の亭主”が、法に裁けぬ悪を斬る!
著者等紹介
和久田正明[ワクダマサアキ]
1945年静岡県生まれ。テレビ時代劇の脚本を数多く手がけた後、現在では時代小説の執筆に専念している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
55
髪結の亭主「姫の災難」7巻。今回もテンポ良く読めました、ますます面白くなりますね、咲耶姫さん是非千之介さん居るつばめ床の訪れて下さい。2017/01/29
ロックイ
5
寡黙で男気があり勉強家な上、剣の腕もたつ。おまけに大身旗本の御嫡男ときた。こんな良い男が弟百太郎に家督を譲り髪結の亭主となるのは些か勿体無い気がしますが、その生活ぶりは羨ましい限り。好きな本を読み、恋女房と子猫を腕に自由を謳歌しているなか、ねずみ小僧次郎吉や百太郎からもたらされる事件を知恵と剣で解決するそんなシリーズ第七段。今回の騒動は奇妙な始まりで、どう締めるのかと思いましたが無事に終わって心底ほっとしました。それにしても、百太郎が巻を重ねる毎に頼りなくなっていく気がするのは気のせいでしょうか(苦笑)2017/03/24
定年おやじ
1
今回は大名のお姫様のお話。ちょっとリアル感に欠ける展開でしたが、めでたしです。2020/03/28
Masayoshi Arakawa
1
20170613 300,108 新しい和久田シリーズ検討中。 聞きなれない言葉「利益相反」トランプさんの新しい疑惑に関することで。2017/06/13
goodchoice
0
早いものでこのシリーズも7巻となった。今回は千之介の出番も多くなく、なんか筋立てがあいまいな感が残った。2017/03/14