出版社内容情報
鎌倉河岸の八重桜が花を咲かせた二月、金座裏の親分・宗五郎と番頭格の八百亀、酒問屋豊島屋の隠居・清蔵、呉服屋松坂屋の隠居・松六の四人が、吉原の三浦屋へ登楼した。宗五郎の新内節『明烏夢泡雪』まで飛び出し、楽しい宵を過ごした帰り途、偶然浪人の強盗に出くわした……。金座裏と北町奉行所定廻り同心の寺坂らが、己の務めを果たすため、命を賭ける。大ベストセラーシリーズ、待望の第二十八弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
147
鎌倉河岸シリーズの最新刊です。年寄り連中(といっても私より若そうですが)が吉原に繰り出して、宗五郎親分に絡む話が出てきます。結末がある程度判るので安心して読むことができるのですがもう少し起伏があっても、という気持ちが最近はあります。居眠りシリーズ(完読)とこれのほかには古着屋シリーズがまだ途中ですが、そろそろほかのシリーズにも手を出そうかな、という気持ちです。2016/05/11
とし
135
鎌倉河岸捕物控「吉原詣で」28巻。前巻に続きまたまた金座裏の九代目宗五郎親分と十代目政次 の大活躍、宗五郎親分の若かりし頃の話しも絡み面白かったですね、豊島屋の十代目の慶事は嬉しいが、独楽鼠の亮吉そろそろなんとかなりませんかね、三兄弟の亮吉さんだけがどんどん取り残されていくようで可哀想ですが・・・2016/05/11
いつでも母さん
107
シリーズ28巻!面白いのは面白いのだが・・正直、そろそろ大団円をお願いしたいです(汗)独楽鼠の亮吉のことはこのままの状態でもいい(お菊ちゃん御免)あれらのシリーズも少々私が疲れてきましたよ。このシリーズは誰も身罷ることなく日々のままでラストを所望したい。今作、そうだよね、宗五郎親分にだって若かりし頃はあって、輩だっていたって事なのだが、人間どこで道を違えるかはわからないね~豊島屋の十代目の吉報には嬉しいねぇ。嗚呼、次も読むのだろうな私・・彦四郎贔屓だからね。今作大活躍で嬉しかった。2016/05/07
優希
45
面白かったです。吉原遊びの帰りに繰り広げられる大捕物帖にはまります。楽しい夜の後の事件だからこそ引きつけるのかもしれませんね。2023/01/07
ドナルド@灯れ松明の火
30
以前からの約束だった隠居達3名+八百亀の吉原遊びで始まる。今回は吉原の帰りに遭遇した強盗から捕物が大きく広がっていく。亮吉の進歩がない中で豊島屋の10代目の祝言を匂わせて終わる。さらっと数時間で読了。 2016/06/24
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- 和書
- 研究紀要 〈第22号〉