内容説明
元陸軍中尉・志村一心が間諜となって六年。一八九一年、日清戦争で日本が新たに領有した遼東半島の旅順港が、ロシアの手に渡り、アジア侵略の大要塞となっていた。いずれ日本の安全さえも脅かされることになると危惧した日本政府は、旅順要塞の全貌を探り出してほしいと一心に命じる。そして日本が密かに同盟を結ぶべく交渉中のイギリスへ、その情報を運ぶ任務も課すのだった。ロシアの秘密警察「オフラーナ」によって張り巡らされた数々の罠。一心は、失態を犯し間諜としての役目を解かれる窮地に。汚名返上なるか?!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マムみかん(*感想は風まかせ*)
18
シリーズ3作目。 副題は「旅順の謎」ですが、今回の舞台はイギリスです。 間諜として大失態をおかした志村一心が、汚名返上の為に独力で新たな任務に挑む…。 彼は、相変わらず甘いです。 でも、その人間らしさで相手の気持ちを動かす事もできるから、正しいヒーローとしてはこのままで良いのかな。 そして、お約束の諏訪雷四郎とのチャンバラ対決! 楽しめるからOK ですが、スパイものなのか剣劇小説なのか…だんだん分からなくなってきました(笑) ☆2015/09/30
ミュポトワ@猫mode
11
図書館本。今回の舞台は日英同盟締結直前のロシアとイギリスです。読んでるうちは気にならなかったのですが、このころはロシアはロシア帝国だし、ポーランドは蹂躙されてるしでヨーロッパも混乱そのものだったんですよね。まぁそんななかのスパイのお話ですが、まぁ面白くないことw露骨に主人公が活躍する話は合わないんだなぁと思います。なんだか間延びしてる感じも受けるし、もうちょっとキリっとしたものがあっても良いんじゃないかなって思うんですよ。次が最終巻なので、ここで覆してもらうことを期待して、次巻も続けて読みたいと思います。2018/08/09
シン
7
シリーズ3作目。図書館の新着図書の棚に置いてあったので、思わず借りて仕舞いました。ロシアの秘密警察オフラーナというワードが出てきたので、思わず「銭の戦争」を読んでるのかと錯覚してしまいました。和風007とでもいうのでしょうか。パターンが同じなような気がしますが、続きが出たら、読みたいと思います。2015/12/28
月華
3
図書館 深刻なわりにはスムーズにお話が進んだように思います。2016/04/17
Sept
1
読みやすいはずが、流し読みになっていた。”日本の騎士さま”には苦笑してしまった。2021/12/02