阪大医学生が書いたやさしい「がん」の教科書―みんなに伝えたい正しい知識、大切なこと

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  • サイズ B6判/ページ数 201p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569622828
  • NDC分類 491.65
  • Cコード C0095

出版社内容情報

現役阪大医学生が書いたユニークながんの本。

「がん」の基礎知識から予防、治療、付き合い方まで、現役阪大医学生が一般向けにとことん分かりやすく書いた「がん」入門書の決定版!

現在、わが国の3人にひとりは「がん」で亡くなっている。「がん」は決して特別な病気ではない。20歳を過ぎたら、みんながん細胞を持っているのだ。そのがん細胞が何かをきっかけとして増殖してゆき、歯止めがきかなくなるのが、「がん」という病気なのである。

▼本書は、そんな「がん」についての基礎知識と、知っておきたい「がん」との付き合い方などを、現役の大阪大学の医学生である駒沢伸泰氏が、「患者や家族は本当に何を知りたいのか」という観点からとてもわかりやすく書き起こした一冊である。大阪大学の教授や看護師の方々など24名の専門家のサポートを得て書かれており、正しく確かな知識が身につけられる本格的な解説書に仕上がっている。

▼著者本人、高校生のときに母親をがんで亡くしており、それが医学の道に進むきっかけになったという。そんな思いが本書の中に溢れている。聖路加国際病院理事長・名誉院長の日野原重明氏も絶賛の一冊。

[1]がんの正体とは 
●第1節 がんの正確な理解を 
●第2節 がんはどうやって私たちの体ででき、大きくなるのか 
●第3節 いろいろなデータからがんを見る 
[2]がんの症状と治療法 
●第1節 がんはどのように進行していくか 
●第2節 がんの治療法 
[3]がんを抑えるライフスタイルを作る 
●第1節 生活習慣病としてのライフスタイルの重要性について 
●第2節 ライフスタイル改善の具体策 
[4]これからの時代の患者、医療者、家族関係のあり方 
●第1節 病院で気持ちよく生活するために 
●第2節 インフォームド・コンセント時代の患者―医療者関係 
[5]最後のときを輝いて

内容説明

本書は著者の駒沢君が医学部に入学して、まだ医学の専門教育を受ける前の一年生のときに行われる早期臨床体験実習(ベッドサイドで患者さんと会話を行い、患者さんの立場から医療を見つめ将来に生かすことを目的とした実習)で得た経験から、「がん」の知識を多くの人々に知ってほしいという願いのもとに企画し、それを専門家がサポートして作り上げた本である。この本は、がんという病気について専門医や看護師などの医療者側からの視点だけではなく、また、患者さん側からの視点だけでもなく、がんで家族を亡くし、その悔しさをエネルギーにこれから医師に育っていく若い医学生の発想から、がんのあらゆる側面にアプローチした内容になっている。

目次

1 がんの正体とは
2 がんの症状と治療法
3 がんを抑えるライフスタイルを作る
4 これからの時代の患者、医療者、家族関係のあり方
5 最後のときを輝いて

著者等紹介

松沢佑次[マツザワユウジ]
1941年生まれ。1966年大阪大学医学部卒業後、大阪大学医学部第二内科学教室に入局。その後、芦屋市立芦屋病院、社会保険紀南綜合病院を経て、大阪大学医学部第二内科学教室に帰局。1977年米国カリフォルニア大学サンディエゴ校留学。1991年大阪大学医学部第二内科教授。2000年大阪大学医学部附属病院長(2002年3月任期終了)

駒沢伸泰[コマザワノブヤス]
1980年生まれ。1999年私立灘高校卒業。2000年大阪大学医学部医学科入学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月讀命

74
母は胆管癌で他界した。父は肝臓癌を罹患した。両親とも癌に罹っているので、たぶん自分自身も癌を罹患し、癌で生涯を終える事になるだろう。癌は怖い病気という先入観だけが先走り、いつも恐怖心がつきまとう。今や日本人の死因のNO.1であり、国民3人に1人は癌に罹るという。これからの人生、癌から逃げるのではなく、癌と向かい合いながら生きていく為には、癌を知る事が大事だと思いこの本を手に取った。癌についての基礎知識と、知っておきたい癌との付き合い方などを素人にも解り易く書いて下さっているので納得できる内容であると思う。2013/07/23

akira

21
がん医療について。とてもわかりやすかった。診断から治療、そして最期を迎えることまで、全体として知るべきことは多かった。死を特別視しすぎてしまう傾向。これは考えるべきことだと感じる。無論悲しみはあるし無念さはあるが、そこに執着しすぎるために起こる不幸。これからさらに寿命としては伸びていくであろう傾向があるだけに、どう生きて、どう最期を迎えるのか。まずは話し合うことが大事。「日本では死を否定する文化が根強く残っています」2017/01/19

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