内容説明
浅草で評判の一膳飯屋・樽屋の板前、孝助のもとに、悪評高い岡っ引きの文蔵がやって来た。店に毎晩来る浪人・越野十郎太が、連続辻強盗ではないかと目星をつけたからだ。文蔵の手下になりたい孝助は、十郎太を見張るが、十郎太はすぐに意図を見抜き、疑いを否定する。やがて二人は、そろぞれが十年前の事件の裏を暴くため、浅草に戻ってきたことが明らかに…。一方、太物問屋・片倉屋に、手代として働いていた息子を見捨てられた千代治は、復讐のため主人・徳兵衛らを付け狙う。だがその矢先、番頭が辻強盗に殺される。果たして犯人は―?美味しい浅草の食と事件を描く捕物帖、待望の幕開け!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
109
浅草料理捕物帖1巻。新シリーズ樽屋の板前孝助が10年前の事件の真相に迫るための捕物帳、1作目はこんな感じかな、次巻以降孝助が成長して行く過程が楽しみです。2016/03/04
酔拳2
41
タイトルに惹かれ借りた。江戸ものの、市井の話好きなんだよなー。主人公孝助の壮大な野望?が根本にあるんだけど、そのために働くことにより、事件に遭遇する。まー、読まないとちょっと何言ってるかわからないんですけど…。 これ、続編で続くのかー。一つの事件は解決するけど孝助の願いは持ち越し。着実に前に進む孝助と十郎太はいいコンビだ。続き読もうかな。 ところで図書館本なんだけど、死んだ岡っ引きの手下の松吉が途中松助という誤字発見。ペンで訂正された跡があるんだけど、誰かが訂正してくれたみたい?校閲ガールも見落としたか。2018/01/11
たんぽぽ
21
タイトルから想像したのとは違った内容でした。 古いタイプのオーソドックスな時代劇って感じ。私にとってすらすら読める文体ではなかったので、次巻以降どうするか検討中。2017/11/29
ううち
17
美味しそうな食べ物を期待して購入しましたが、捕物メインで大根飯しか出てこなかった…美味しそうでしたけど。十郎太とおぎんが良い感じです。話は結構しっかりと入り組んでいて読み応えありました。『なみ川』の謎も気になるし、美味しそうなお料理を期待して続編も読んでみようかと思います。2016/03/17
ぽんすけ
15
本屋でなんか軽く読めそうな本ないかな、と手に取った一冊。みをつくし料理帳みたく美味しい料理が出てきて、それに事件が絡むのかと思ったら、10年前に老舗の料理屋で起きた、食中りによる三人の人物の死とそれにまつわる陰謀を明らかにしていこうという話。主人公の孝助は取り潰しにあった料理屋の跡取り息子で料理人なので、もうちょっと作中で美味しい料理の描写があったら良かったな~と思った。絶対タイトル見てそういうの期待する人多いと思うんだよね。ま、それはそうとして、謎解き部分は面白そうなので続きも購入しようと思います。2021/05/23