内容説明
愛しい人と己の信義を守るために、男も女も命を賭ける―麻布十番に事務所を構えている私立探偵・竹花に、元大物総会屋から「別れた愛人とその娘を探してほしい」という依頼があった。早速、居所を突き止めた竹花だが、そのマンションの前で何者かに襲われている母子に遭遇し助けることに。そして竹花は予想外の事件に巻き込まれていく…。酒と煙草と女と音楽を愛する、クールでタフな探偵・竹花が活躍するスリリングで心に沁みる傑作長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へいがぁ
3
スコーピオンズの名曲が出てきたので、個人的にはこれが本作のハイライトでした。主人公は枯れていないですね。色んな意味で。2015/05/31
matsu
1
探偵・竹花が帰ってきた。つーか、俺の知らないところで地味に探偵業を続けてたんだろうな。あたりまえか。前作「失踪調査」を読んだのがもう何万年も前なので、何万年振りかの「再会の街」というわけだ。1作目の「ボディ・ピアスの少女」共々、再読したくなった俺だ。ちゃんと年齢を重ねている竹花が嬉しい。でも、ジジィになってもちゃんと女の娘にモテる竹花である。そして相変わらずクールである。この先どこへたどり着こうというやら。安心しろ、竹花。ちゃんと見届けてやる俺でもあるんだぜ。2015/11/22
マルス
0
〈オビのコピー〉「川を見過ぎてると吸い込まれちまうぜ」。〈川〉は依頼人の人生だ。どんなにその流れを見つめても、けっして吸い込まれない男、探偵・竹花が還暦になって帰ってきた。携帯電話の着うたはサンタナの「スムーズ」だぜ!2015/05/25
TOKUMOTO
0
主要人物の関係性や描写については、イメージができたけれど、その他の人物(ブローカー、元付け、暴力団、外国人)については、背景や関係性にもう少し、色付けがあればと思った。2021/01/16