内容説明
県立岡山A高校に入学した杉本香織は、読書が好きで、孤独が好きで、空想と妄想が得意な十六歳。隣のクラスの間宮優美から、ある日、演劇部に誘われる。チェーホフの『かもめ』をアレンジすることが決まっているという。思いがけずその脚本を任されることになった香織は、六人の仲間たちとともに突き進んでゆく―。少女たちのむき出しの喜怒哀楽を、彫り深く、端正な筆致で綴った、著者渾身の書き下ろし長篇小説。
著者等紹介
小手鞠るい[コデマリルイ]
1956年岡山県生まれ。同志社大学法学部卒業。1981年、やなせたかしが編集長をつとめる雑誌「詩とメルヘン」の年間賞「サンリオ詩とメルヘン賞」を受賞し、詩人としてデビュー。1993年「おとぎ話」(河出文庫『玉手箱』に収録)で「海燕」新人文学賞、2005年『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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しんごろ
166
岡山が舞台の女子高生の青春と友情の物語。すっと物語に入りこめたけど読んでて違和感。わお、1971年の時代だよ。パソコンやスマホのない時代、当時の人は、時の流れが早いと思うけど、今の人なら時がゆったり流れてるように思うだろうな。そして手紙の温もりと温かさがすごく良く感じる。時の流れがゆっくり感じる青春時代、高校からかわることない友情、今の時代より横の繋がりがあるんだろうな。絶交しても、何事もなくケロッとして、自然と仲直りできる友情が羨ましく、素敵な高校生活が羨ましく思う物語でした。2021/01/08
coco夏ko10角
28
1971年、岡山の県立高校に通う女子高生たち。前半は「いつの時代も女子高生はそんなに変わらず・・・」と微笑ましく読んでたけど、熊島が登場してからの展開(というより熊島という男が?)が苦手で合わなくなった。2015/11/06
ヤギ郎
13
内容から少し古い本と思っていたが、なんと2015年に出版された本!演劇を通じて6人の女子高生が交わり合う物語。最後の章で一気に二十年くらい時間を進ませるのに問題を感じた。もう少し深めても良かったと思う。2016/10/24
びすけっと
13
2015年1月刊。書き下ろし。もしかしたら著者の自伝的小説かしら? 学園紛争の名残が残る高校生時代だから、二世代くらい上のお話かな。演劇部の再興のお話だけれど、冒頭の自転車通学や喫茶店での喫煙の話にわくわくどきどき。演劇を題材にしたマンガがあったなあと思い起こしました。小手鞠さんの作品は、児童書の方がこのみだわ。全体的に大人の雰囲気を醸し出されている気がしました。2015/02/17
すんちゃん
12
章立てが短くて読みやすかったです。今なら笑えるような事が、思春期にはとんでもなく悩ましくて、“私の事なんか誰も分かってくれない”と、この世の終わりのように思っていたものです。年をとるにつれて、仲間と何かをやり遂げるということが出来にくくなり、演劇に全てを捧げるカオ達が眩しく感じられました。後悔しても遅いけど、もっと部活を頑張ればよかったなぁ。『でーれーガールズ』に続き、地元岡山が舞台でうれしかったです。2015/02/26
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