内容説明
台風一過の東京湾で、漂流中のクルーザーから他殺体が発見された。遺体が発見された船室には鍵が掛っていて…。東京湾臨海署・強行犯第一係の安積警部補らは、被害者の身元確認を始める。一方、第二係の相楽たちは、前日に開かれた新木場でのパーティーで発見された、変死体の事件を追っていた。どちらも捜査が滞る中、重要参考人として身柄を確保されたのは、安積の同期で親友の速水直樹警部補だった―。安積は速水の無罪を晴らすことができるのか！？大ベストセラー安積班シリーズ、待望の文庫化。
著者等紹介
今野敏［コンノビン］
１９５５年北海道生まれ。上智大学在学中の７８年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。２００６年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、０８年『果断 隠蔽捜査２』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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射手座の天使あきちゃん
155
安積班シリーズNo.16 新木場のセレブが集うパーテイーで殺人事件が発生、その重要参考人として身柄確保されたのは何とあの速水交機隊長 一方、台風一過の東京湾で漂流するクルーザーから他殺体発見 捜査に当たる安積ハンチョウは二つの事件の関連を解き明かし親友の危機を救えるのか？ いやぁ、いいですねぇ！ 男同士の信頼感 もう安心・安全・安定の面白さ 今回もグッジョブ！！ (^_^)v2016/11/03
KAZOO
94
久方ぶりの今野敏さんの東京湾臨海署シリーズの最新作です。ここの所帯も徐々に大きくなって主人公をライバル視する係長などもいたり、警視庁本庁の捜査1課が出張ってきたりして人間関係が半分を占める物語です。ですから長続きしているのかもしれません。事件自体は比較的簡単にしかもマスコミ受けするような人物が絡んでドラマ化を意識しているのでしょう。2015/07/30
アッシュ姉
78
ワケあって読みたいのに読めない今野さん。ようやく一冊猶予ができたので、隠蔽捜査シリーズと迷った末に本書をチョイス。会いたかったよ安積さん！速水小隊長！ふたりとも大好き。互いに無いところを持ち合わせている最強のいいコンビ。理想の上司二人に仕込まれて、矢口は幸せ者だ。口の減らない若造に最初イラっとした分、スカッと倍増。いい刑事になって再登場してくれたら嬉しい。2020/02/28
papako
63
安積シリーズ。面白かった！今回は管内で二件の殺人がおこり、二つの捜査本部ができる。そして、速水がまさかの被疑者？安積はどう動くのか？捜査本部でコンビを組んだ若手の矢口に閉口する安積だが。結局は『チワワ』矢口を『ドーベルマン』速水がしつけて、万事解決。安積は表面的な人の反応を見がち。そこを速水や須田がフォローする。安積班のみんなはあまり登場しなくて残念ですが、とても満足な一冊でした。あと一冊！2016/08/31
tengen
57
ハンチョウシリーズ15。管内で2件の殺人事件が発生。相楽班が捜査するパーティーでの毒殺、安積班が捜査する漂流するクルーザーから見つかった絞殺死体。安積がペアを組むのは本庁捜査1課の若手矢口、これが捜査1課を笠にきたとんでもないヤツ。持て余し気味の安積だが。☆彡事件そのものは大した事無いが、解決に至るプロセスでの安積班、速水、所轄のメンバーとの人間関係が面白い。ハンチョウシリーズは刑事モノの前に人間ドラマだ。2016/02/27
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